進行は?マナーは?新郎新婦&ゲストが「仏前式」で知っておくべき7つのこと

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結婚式のスタイルとして有名なものと言えば、教会式や神前式、人前式。

しかし、近年伝統的な和の結婚式として「仏前式(ぶつぜんしき)」が再び注目を集めつつあります。

今回はそんな「仏前式」についての進行例予算メリットや注意点など知ってくべき7つのことをまとめてご紹介します。

1、仏前式とは?

「仏前式」とは、名前の通り仏様の前で挙式を行うこと。

同じく和婚として知られる「神前式」は神の前で挙げる結婚式ですが、「仏前式」は仏の前で挙げる点が大きく違う点です。

結婚式の会場も神が祀られている神社ではなく、新郎または新婦の先祖代々馴染みのある寺院や、自宅の仏壇の前で僧侶(お坊さん)が式を行うのが一般的。

そのため、仏前式は新郎新婦のどちらかが、その寺院の宗派の信徒であることが基本です。

ただし最近では信徒でなくても仏前式を挙げられる寺院も増えてきていますので、気になる寺院があれば相談してみるとよいでしょう。

仏前式では、仏様や先祖、親族に結婚の報告を行い、二人が巡り会った縁を仏様に感謝する儀式です。

そのため、基本的に親族のみの参加で、友人や仕事関係の方々へは別途お披露目会を行うのが一般的なスタイルです。

また仏教には「輪廻転生(りんねてんしょう)」という言葉があるように、生まれ変わってもまた結ばれるという考えが「仏前式」にはあるそう。

このロマンチックな考え方に共感できる方は、仏前式がおすすめかもしれません。

2、仏前式の進行例

出典:http://www.hanamiyabi.com/wakon/

仏前式は宗派により多少進行に違いがありますが、多くは以下の式次第で結婚式が進行されます。

式はおおよそ30分ほどで行われることが多いようです。

(1)親族・参列者入場

最初に両親と親族が入場し、着席します。仏前に向かって右側に新郎側、左側に新婦側の親族が並ぶのが一般的です。

(2)新郎新婦入場

新郎新婦が媒酌人(ばいしゃくにん)と呼ばれる立会人に導かれ、別々の入口から入場します。中央で二人が出会い正面の壇前に進みます。

(3)僧侶が入場

新郎新婦が入場した後、最後に結婚式を執り行う僧侶(司婚者)が入場します。このとき一同は合掌します。

(4)敬白文(けいびゃくもん)朗読

僧侶がお香をつまみ香炉で焚く「焼香(しょうこう)」を行います。これには心身の穢れを落とす意味があるのだとか。

その後僧侶が仏前に向かい、仏様と先祖に二人の結婚を報告するための経文の一部を読み上げます。これを「敬白文(けいびゃくもん)」と言います。一同は起立します。

(5)念珠(ねんじゅ)授与

出典:http://www.yama-kame.com

念珠(ねんじゅ)とは数珠(じゅず)のこと。

僧侶は、仏前に供えてある念珠のうち、白い房の方を新郎に、赤い房の方を新婦に授けます。

新郎新婦は念珠を両手で受けとり、左手の親指以外の4本の指にかけ合掌します。

念珠は結婚式が終わるまで持っています。

これは仏前式の結婚式でもっとも大切な儀礼となります。

ちなみに、指輪交換を行いたい場合は、この後に行うのが一般的です。

(6)司婚の辞

司婚者・僧侶の問いかけによって、新郎新婦が仏前で結婚の契りを交わす誓いを立てます。

新郎新婦はさらにご本尊に向かって誓詩(せいし)と呼ばれる誓いの言葉を読み上げます。誓詩は新郎新婦の代わりに媒酌人が読み上げる場合も。

この誓いにより僧侶は、結婚式の参列者一同に結婚の成立を認める旨のことばを朗読し、結婚の成立を宣言します。

(7)新郎新婦の焼香

左手に念珠を下げ、新郎、新婦の順に1回ずつ焼香し、合掌礼拝をします。この時、参列者も一緒に合掌します。

(8)誓杯の儀

「誓杯の儀」は、神前式における「三婚の儀(三三九度)」にあたるもの。新郎新婦が御神酒(おみき)を飲みかわし、夫婦の契りを結ぶ儀式です。

一口目、二口目は口をつけるだけ、三口目で飲み干すのが基本です。

(9)親族固めの杯

次に参列者一同起立した後、祝杯をあげます。配られた杯を三回に分けて飲み干し、合掌します。

(10)法話

僧侶が新郎新婦にお祝いの言葉を述べた後、仏道に則りお祝いの法話を行います。仏教の教えを伝えるありがたいお話に耳を傾けましょう。

(11)退場

最後に一同起立、合掌、礼拝して退場します。退場は、僧侶、新郎新婦、媒酌人、両親、親族の順に行います。

3、仏前式の予算平均

仏前式の予算は、式を挙げる寺院の規模によっても異なりますが、大体10~25万円が平均的な相場です。

教会式や神前式よりリーズナブルなのが嬉しいですね。

ただし、この予算の中には衣装代や着付け代、写真代などは含まれていません。

一般的な寺院では衣装のレンタル等は行っていないので、すべて新郎新婦自身で手配する必要があります。

また、大きな寺院でない限り、披露宴やパーティー会場は併設されていないため、披露宴会場や料理の手配も自分たちで行う必要があります。

ただし、工夫次第では立派な結婚式と披露宴ながらもかなりリーズナブルな費用に押さえることができるのが「仏前式」の魅力。

4、仏前式のメリット

出典:http://www.hanamiyabi.com/wakon/

仏前式にはいくつかのメリットがあります。ここでは仏前式のメリットをまとめてご紹介。

(1)印象深く、アットホームな結婚式を挙げられる

仏前式は基本的に親族のみ10~20人が参加します。

そのため、アットホームな雰囲気ながら、伝統的なスタイルで厳粛な式が行われるため、印象深い式になるというメリットがあります。

参列者との距離が近いのもポイントです。

(2)神前式や教会式よりリーズナブル

先ほど仏前式の平均予算のところでもお話ししましたが、教会式や神前式の結婚式に比べて、リーズナブルに結婚式が挙げられるのも大きなメリット。

日本古来から伝わる伝統的な和婚をお手頃価格で挙げられるのは嬉しいポイントです。

5、仏前式の注意点

出典:http://yawata-no-mori.com

良い点が多い仏前式ですが、いくつか注意しておくべきポイントもあります。

ここでは仏前式を挙げる前にチェックしておきたい注意点をまとめてご紹介します。

(1)ゲストの服装は礼服やドレス

仏前式の場合、参列するゲストはどのような服装が適切なのでしょうか?

神前式や教会式と同じく、ゲストの服装は礼服やドレスでOK.ただし、露出の多い服装は避けるようにしましょう。

(2)参列する際は数珠が必須

式次第でもご紹介したように、仏前式では数珠が必要になります。

そのためゲストを招待する場合には招待状に「数珠をご持参ください」と明記するようにしましょう。参列する場合は、数珠を忘れずに持っていってくださいね。

(3)基本姿勢は正座

仏前式は教会式の結婚式と違い、基本的に正座で行われます。

足腰の悪い方が参列される場合は、予め式を行う寺院に椅子の用意ができるかどうか相談すると良いでしょう。

(4)参列者は1020名の親族のみが基本

冒頭にもお話ししましたが、仏前式は基本的に親族のみの参加が一般的。

よほど大きい寺院でない限り、参列者は10~20名程度です。

「たくさんの人を挙式に招待したい」というカップルの場合には、仏前式は向いていないかもしれません。

6、仏前式における新郎新婦の衣装

出典:http://www.hanamiyabi.com

仏前式における新郎新婦の衣装は、神前式と同じくともに和装が一般的。

ただし、お寺によってはウェディングドレスなどの様相を許可しているところもあるそう。どういった衣装がOKかは、事前に挙式を検討している寺院に確認すると良いでしょう。

(1)新婦の衣装

出典:http://nihon-kekkon.com

新婦の衣装は、神前式と同様に和装の婚礼衣装の中でも格式のある「白無垢」が一般的。白無垢は、一番外側にかける「打掛」と打掛の内側に着る振袖「掛下」、身につけるその他の小物が全て「白」で統一されています。

髪形は「綿帽子」もしくは「角隠し」を使用します。

(綿帽子や角隠しに関して詳しくはこちら「美し過ぎる日本髪!「綿帽子」と「角隠し」の魅力を徹底紹介」

「綿帽子」は白無垢にだけ合わせることができますが、「角隠し」は白無垢、打掛けどちらにも合わせることができます。

なお、ウェディングベールと同様、どちらも挙式時のみ付けるもので、披露宴では外すのが一般的です。

(2)新郎の衣装

出典:https://www3.yumeyakata.com

新郎の衣装も神前式と同様に和装の礼服「羽織袴」が一般的。

足元は白足袋と白草履を合わせます。

選ぶポイントは、新婦の衣装と雰囲気を揃えること。新婦が正礼装の「白無垢」の場合は、新郎も正礼装の「黒五つ紋付き羽織袴」を、新婦が白無垢や色打掛、黒引き振袖、本振袖以外の振袖を着る場合は、新郎も新婦に合わせた略礼装が良いでしょう。

羽織袴の色は「黒」が圧倒的に多いですが、白やグレーといった色も増えてきています。

7、両家の宗派が違う場合の仏前式

最初に仏前式は基本的に新郎新婦のどちらかがその寺院の信徒である必要があるとお話ししましたね。

もし新郎新婦で宗派が違う場合はどうすればよいのでしょうか?

新郎新婦で宗派が違う場合は、どちらかの宗派に合わせます。

一般的には新郎の宗派に合わせることが多いようですが、厳密な決まりはありません。

新郎新婦だけでなく事前に親族と話し合って決めるとよいでしょう。

まとめ

日本の伝統的スタイルの結婚式である「仏前式」は、日本人としての誇りを持ちながら、二人で結婚の儀を執り行えるのが魅力ですよね。先祖に感謝し、家族に感謝し、二人の門出を祝うのにはぴったりのスタイルかもしれません。また、リーズナブルでアットホームな雰囲気で、和装で結婚式が挙げられるのも「仏前式」の魅力。日本人同士で結婚するのであれば、教会式ではなく仏前式で検討してみてはいかがでしょうか?

中森りほ
東京在住の下北系ライター。女性向けウェブメディアにて編集・ライターを経験。記事広告をメインに多くの記事執筆、取材、インタビューを行う。その後グルメウェブメディアの編集・ディレクションを経験。得意ジャンルはグルメ、旅、恋愛コラム、女性の働き方・生き方など。好きなことは、おいしいものを食べること、街歩き、映画、温泉、旅行、ドラム。現在フランス人の彼氏とお付き合い中。

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