ハウツーマリー恋愛コラム『あなたが運命の人と出会うまで』　episode１「彼女が結婚のためにした二つの約束」

好きな人ができて、運良くお付き合いするようになったとします。すると二人の間には少しずつ約束事が増えていきます。今回はそんな「約束」のお話。

１、付き合いはじめの約束
２、結婚を前提とした約束
３、神様との約束
４、家族との約束
【募集】「あなたが運命の人と出会うまで」

１、付き合いはじめの約束

付き合いはじめはどうしても相手の気持ちを信じきれなくて不安になることも多く、そんな不安を解消するかのように、傍から見るとちょっと窮屈な約束をします。

朝晩の電話やLINEのやりとり。週末は必ず会うこと。飲み会に行くときは報告すること･･など、そんな約束をした心当たりがある人もいることでしょう。お互いの恋愛熱量が同じであればなんなくクリアできそうなこんな約束も、温度差がある場合にはなかなかのハードルでもありますが、それでも最初はそんな約束が増えることもすべて初々しくて楽しく、自分たちが分かり合うための証のように感じます。

２、結婚を前提とした約束

もともとは他人同士である二人ですから、お互いのライフサイクルやライフスタイルを相手に合わせるようにしなければ、付き合いも長くは続きません。ましてや結婚を考えるお付き合いならば尚更のこと。その頃の二人に必要なのは具体的な約束ではなく、お互いを理解した上で「相手に歩みよるためのルール」という形に変わっていきます。付き合っている中で感じた時間感覚のズレや、金銭感覚のズレも結婚を前提として考えるとかなり重要に感じるようになります。

３、神様との約束

ある人が私にこんなことを言いました。「結婚式の誓いとは、パートナーにするものだけではないの。あれは神様とした約束なのよ。」

そう言った彼女は、日本人と結婚したアメリカ人。母国を離れ、出産のために仕事も辞め、彼だけを信じて日本に一人でやってきました。

確かにどんなスタイルであっても、結婚式を挙げる時に誓い合う言葉があります。互いの永久の愛の誓いであることはもちろんですが、結婚を祝福してくれる人たち、そして神様への誓いであるという意識を持ち続けている人がどれくらいいるでしょう。

そう言った彼女、実は夫の浮気に長年悩みながらも、いまだ離婚に踏み切れないでいます。その理由のひとつが、神様とした約束を破ることにためらいがあるからだといいます。

結婚生活の中で起こるトラブルの解決方法として、離婚というのもひとつの選択であることには間違いないのですが、その決断をする時に、相手や相手の家族だけではなく、結婚を祝福してくれた人たちの顔を、ましてや神様を思い浮かべるという人は少ないように思います。

４、家族との約束

そんな彼女には離婚をためらわせるもうひとつの約束があります。それは、すでに亡くなった義理の祖父との間で交わした「お墓を守る」というもの。結婚する際に、たったひとつだけした約束だそうです。ご主人への愛情は薄らいではいても、一人っ子である彼の家族のお墓を守らなければいけないという思いが、彼女の中では心から離れないようです。

そう、付き合うことも、結婚することも、つまりは自分以外の人との約束事がどんどん増えるということなんです。そしてその約束は自分のためだけではなく、相手の幸せのために守りたいと思えるのが結婚。そんな風に約束を守りたいと思わせてくれる相手、それがあなたの「運命の人」なのかもしれません。