
結婚の報告へご両親に挨拶に行くのは、結婚というイベントの中でも緊張が最高潮に達するシーンの一つではないでしょうか?
相手のご両親に好印象をもってもらい、気持ちよく結婚を許してもらうための秘訣とは…?事前の準備がカギを握る、当日の身だしなみ、立ち居振る舞い、マナーを紹介します。
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(2023年1月)
目次
目次
1、ご両親へ結婚の挨拶に行くタイミングは?
2、どちらのご両親へ先に挨拶に行く?
3、手土産は?服装は?ご両親へ挨拶に行くまでに準備しておくべきことは?
4、ご両親への挨拶を成功させるために!当日の流れは?
5、結婚の挨拶のポイントとなる言葉はどうする?
6、結婚の挨拶の所要時間は?
7、後日お礼状を忘れずに!お礼状の文例
8、その他おさえておきたいご両親への挨拶のマナー
1、ご両親へ結婚の挨拶に行くタイミングは?
プロポーズをして、2人の結婚の意思が固まったら、なるべく早いタイミングでお互いのご両親へ挨拶に行きましょう。結婚式の8〜12ヶ月前までに挨拶を済ませたカップルが多いようです。
結婚は2人だけのことではなく、家族にとっても大きなイベントです。きちんとお互いのご両親に報告をし、了承を得る重要な場なので、準備や心構えをして臨みましょう。
2、どちらのご両親へ先に挨拶に行く?
「お嫁さんをもらう」という考え方から、女性のご両親に先に挨拶に行くのが慣例ですが、遠方でスケジュールが合わない場合は、都合がついた方から行きましょう。
日程を決める際は、ご両親の予定に合わせます。訪問2週間前には日程を決めるくらい余裕をもって打診しましょう。忙しいお盆やお正月などの時期は避け、また食事の時間帯にかからないように、14:00〜16:00くらいで時間を設定するのがベストです。
3、手土産は?服装は?ご両親へ挨拶に行くまでに準備しておくべきことは?
ここでは挨拶に行く前に準備しておくべきことを記載していきます。
(1)相手のプロフィールを事前に伝えておく
いきなり初対面の相手に結婚の承諾を求められても、ご両親も判断できませんし、話題にも困ります。必ず事前に、相手についての情報をインプットしておきましょう。名前、年齢、出身地、職業、家族構成、学歴、趣味や特技、食べ物の好み、持病の有無、離婚歴やこどもの有無、触れてはいけない話題などです。
(2)2人の将来設計について
当日ご両親に質問されるであろうことを、事前に2人で打合せておきましょう。結婚式をする時期、結婚後の住まい、共働きするのかなど、聞かれた際にきちんと回答できると、信頼がぐんと上がりますよ。
(3)2人の呼び方
お互いの呼び方を事前に決めておきます。普段は下の名前やニックネームで呼び合っていても、ご両親の前では「●●(下の名前)さん」と呼びましょう。
(4)挨拶の言葉
男性は、挨拶の言葉を準備しておきましょう。行き当たりばったりでは緊張や場の空気に流されてけじめのある挨拶ができない場合があります。また念のため、反対された場合も想定して、回答を準備しておきましょう。
(5)手土産
手土産を用意して伺いましょう。相場は3,000円〜5,000円。事前にご両親の好きなものをリサーチし、用意します。和菓子や洋菓子が一般的です。ご家族人数分用意することを忘れないようにしましょう。
相手の家の近所で購入するのは、間に合わせたようで印象が悪く、値段も分かってしまうので、必ず事前に準備を。
(6)服装
第一印象が肝心。男性は紺やグレーのスーツを着用しましょう。
女性は清楚なワンピースがおすすめです。胸元が大きく開いているもの、丈が短いものは印象が良くありません。素足は避けてストッキングを着用しましょう。また、化粧も薄めにしましょう。派手なネイルアートは避け、何も塗らないか、ベージュや薄いピンクなど品の良いものを施しましょう。
男女ともに、華美なアクセサリーの着用も相応しくありません。男性のピアスは言語道断。髪の毛の色もトーンが明る過ぎる茶髪は、驚かれてしまうこともあるので美容院で調整を。
4、ご両親への挨拶を成功させるために!当日の流れは?
(1)家に到着
玄関に入る前に、コートは脱いでおきます。携帯電話は電源をオフに。お約束より早過ぎる時間に訪問するのは迷惑にあたるので、時間ぴったりか、2〜3分過ぎた頃にインターホンを押しましょう。一方、5分以上遅刻しそうであれば、必ず連絡をしましょう。
(2)玄関で挨拶
玄関先で出迎えられたら、招いたほうがご両親に相手の紹介を。その後招かれた方が自分で名乗り、時間を作ってくださったことに対するお礼を述べます。「●●と申します。本日はお時間を頂戴し、ありがとうございました」と、はっきり伝えましょう。家に上がる際は、靴を自分で揃えて上がります。
(3)部屋に入り改めて挨拶&手土産を渡す
部屋に入ったら、入口に近い下座に座ります。上座をすすめられても、「本日は挨拶に伺ったのでこちらで結構です」と断って下座に座りましょう。
席についたら、改めて挨拶を。「●●と申します。本日はお休みでおくつろぎのところお邪魔して申し訳ございません。お時間を作っていただき、ありがとうございます」
落ち着いたところで、手土産を渡します。「お好きだと伺ったので」「おいしいと評判なので」など、前向きなコメントを添えて渡しましょう。「つまらないものですが」は避けましょう。
(4)アイスブレイクで場を和ませる
いきなり本題の前に、天気やペットの話題などで場の空気を和ませましょう。お茶やお菓子をすすめられたら、「いただきます」と断って口にします。「美味しいです」など、素直な感想を。くだけ過ぎず、馴れ馴れし過ぎず、しかし会話を楽しめるといいですね。
その際、相手のご両親のことを「お義父さん」「お義母さん」といきなり呼ぶのはタブー。「●●さんのお義父さん」と呼ぶのが望ましいです。
(5)いよいよ本題。結婚の挨拶へ
どちらの家でも切り出すのは男性。会話が途切れたら、「結婚を許していただけますでしょうか?」と、親に承諾を請います。「結婚することになりました!」という事後報告ではなく、あくまでお願いするのがマナーです。
詳しくは「5、結婚の挨拶のポイントとなる言葉はどうする?」をご参照下さい。
(6)挨拶後の歓談
無事承諾を得た後は、会話を楽しみます。2人のこどもの頃の話しや、ご両親の趣味など、みんなで盛り上がれる話題が好ましいです。盛り上がり過ぎて長居しないよう、一通り話が済めば、「本日はこちらで失礼いたします」と切り出しましょう。
コートなどは部屋では着用せず、玄関先まで見送られたら振り返ってもう一度お辞儀を。
(7)お礼の電話と礼状を忘れずに
帰宅後、「ただ今帰りました。本日はありがとうございました」とお礼の電話をすれば、さらに礼儀正しい印象に。2〜3日以内にお礼状を出すとさらに丁寧です。
詳しくは「7、後日お礼状を忘れずに!お礼状の文例」をご参照下さい。
5、結婚の挨拶のポイントとなる言葉はどうする?
例①
本日は、○○さんとの結婚をお許しいただきたく、伺わせていただきました。○○さんとは1年間交際し、先日プロポーズしました。未熟な私ですが、○○さんと協力して、温かい家庭を築きたいと思います。ご承諾いただけますでしょうか?
例②
本日はお願いがあって参りました。●●さんと結婚をしたいと思っております。先日、●●さん本人からは承諾を頂きました。未熟な私ですが、●●さんとなら幸せな家庭を築いていけると思っています。どうか結婚をお許し下さい。
例③
○○さんと結婚を前提にお付き合いさせていただいております。結婚の承諾を頂きたく、ご挨拶に参りました。お許しいただけますでしょうか。
6、結婚の挨拶の所要時間は?
家に招かれた場合、長居し過ぎるのではなく、1.5時間〜2時間ほどの滞在にしましょう。ただし、遠方で宿泊など伴う場合は、食事も含めて3時間ほどが目安でしょう。
7、後日お礼状を忘れずに!お礼状の文例
後日の御礼もきちんとしましょう。以下では御礼状の文例を記載します。
謹啓 昨日はお忙しいところを私のためにお時間を頂戴し、ありがとうございました。未熟ゆえ、無礼な点も多々あったかと存じますが、そんな私を温かく迎えてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。また、お二人の新婚時の思い出話をお聞かせくださり、楽しい時間を過ごさせていただきました。結婚式の準備などで今後お世話になることが多くなるかと思いますが、どうかご指導の程よろしくお願い申し上げます。誠にありがとうございました。 |
敬具 |
平成○○年○○月○○日 |
東京都○○区○○□-□-□ ●●●●(自分の氏名) |
●●●●(義父)様 __●●(義母)様 |
8、その他おさえておきたいご両親への挨拶のマナー

Andrei Medvedev / Shutterstock.com
長いお付合いで、相手のご両親と既に親しい場合でも、結婚の挨拶を省いていいわけではありません。けじめのためにも、ちゃんとした場を設けて結婚の挨拶をしましょう。
結婚を反対されている場合は、許しを得られるまで何度でも挨拶に通いましょう。
授かり婚の場合は、結婚の挨拶と同時に妊娠のことを伝えるのではなく、まずは結婚の許しを得て、改めて妊娠について報告しましょう。突然重大なトピックを2つも報告されては、ご両親は戸惑ってしまいます。
まとめ
いかがでしたしょうか?仕事でも感じたことのない緊張を味わうシチュエーション。準備を万全にし、気持ちにゆとりをもって臨みましょう。ご両親を立て、感謝の気持ちを忘れずに対応すれば、誠意は伝わるはずです。

「HOW TO MARRY」編集部です。編集部では、結婚式場勤務、結婚式のプロデュース会社、フォトウェディングスタジオ立ち上げ経験があるブライダル業界を代表するメンバーや元局アナ・現役婚礼司会者(婚礼司会数300件以上・結婚式関連取材100件以上)が取材・運営を担当しています。皆様に最高に幸せな結婚をして頂くべく信憑性のある情報提供を目指しています。サイト運営者情報はこちら。
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