
最近よく耳にするようになってきた「1.5次会」というパーティー形式。
今回はそもそも「1.5次会」とはどういうものかということや、1.5次会のメリット・デメリット、必要な費用や準備についてまとめてご紹介していきます。
目次
1、「1.5次会」とは?
そもそも「1.5次会」とは、結婚披露宴のようにフォーマルな結婚パーティー形式ではなく、かといって結婚式二次会ほど簡素なパーティーでもない、その間をとったような比較的自由度の高いアットホームなウェディングパーティーのこと。
1.5次会の最大の魅力は新郎新婦のイメージに合わせてパーティー内容を決められる点。
会費制、ご祝儀制、コース料理、ビュッフェ形式など、パーティーのスタイルを自由自在に組み立てられるうえ、ゲストも親しい友人や親族だけに絞って招待することができます。
2、いま「1.5次会」が人気の理由
そんな自由度の高い「1.5次会」がいま人気を集めている理由はなんなのでしょうか?
近年、海外やリゾート地に親族だけを招いて結婚式を挙げるカップルが増えています。
その場合は職場関係や友人などの身近な方々へ挨拶ができなくなってしまいますよね。
しかし海外で華やかな結婚式を挙げたうえで、日本で披露宴も行うとなると費用が高額になってしまいます。
こんな時、帰国後にお披露目をする目的でリーズナブルな1.5次会を選択するカップルが増えているんです。
また、結婚式披露宴と二次会を一度で済ませたいというカップルにも1.5次会は支持が高いようです。
3、メリット
いま人気上昇中の「1.5次会」には、メリットがたくさんあるのでご紹介します。
(1)披露宴に比べてリーズナブル
1.5次会の費用金額は以下のようになっています。(参照:みんなのウェディング)
1位 : 50万円未満・・35%
2位 : 101万円以上・・33%
3位 : 51~60万円・・11%
4位 : 91~100万円・・9%
5位 : 81~90万円・・7%
ゼクシィによると、結婚式にかかる費用の平均は359.7万円。
1.5次会は結婚式費用の半額もしくは3分の1以下という大変リーズナブルな価格で開催することができるのです。
(2)結婚式もできる
1.5次会は二人で自由にパーティー内容を企画することができます。そのため、披露宴のような内容だけでなく、結婚式自体を自分たちで行うことも可能。
(3)ゲストとも交流しやすいアットホームなパーティーにできる
形式ばったプログラムが多い披露宴などは、ゲストとの交流がなかなか難しいもの。
しかし1.5次会であれば、ゲストとの交流もしやすく、アットホームな雰囲気でパーティーをすることができます。
(4)少人数でのパーティー開催も不自然じゃない
結婚式の披露宴ともなると、職場の上司や同僚、学生時代の同期や恩師、親族一同を呼んで、大掛かりにしなくてはいけないというイメージがありますよね。
しかし1.5次会であれば、少人数のパーティーでもさびしげな印象を与えることなく、パーティーを開催することができます。
(5)自分たちでオリジナルのパーティーを企画、運営、進行できる
1.5次会のメリットは、自分たちでオリジナルのパーティーを企画し、ゲストをもてなすことができる点にもあります。
自分たちで企画する1.5次会であれば、ゲストにとっても自分たちにとっても印象深い内容にすることができるはず。
(6)会費制にするか、ご祝儀制にするかを選択できる
一般的には結婚式披露宴であればご祝儀制、二次会であれば会費制というイメージが定着していますね。
めでたい結婚式ではあるものの、ゲストにとってご祝儀の負担は大きいもの。
1.5次会の場合はご祝儀制と会費制の2種類から自由に選択することができるため、ゲストの金銭的負担も軽減することが可能です。
(7)着席か立食スタイルか、コース料理かビュッフェ形式か自由に選べる
こちらも一般的に結婚式披露宴であれば着席でコース料理、二次会であれば立食でビュッフェ形式が多いもの。
しかし、1.5次会の場合は着席か立食スタイル、コース料理かビュッフェ形式かも自由に選択することができます。招待するゲストに応じて、選べるのは嬉しいですね。
4、気をつけておきたいこと
いいこと尽くしの1.5次会ですが、いくつか気をつけなくてはいけない点もあります。
(1)会費制の結婚式にゲストが違和感を覚える可能性がある
会費制かご祝儀制か選べる1.5次会ですが、会費制の場合は参加するゲストが違和感を覚える可能性があるので注意が必要です。
特に年配の方は会費制の結婚イベントに不慣れであるため、事前に「ご祝儀袋にいれてのご祝儀は必要ありません」とアナウンスをするようにしましょう。
(2)プランナーのレベルに会の内容が左右される
通常の結婚披露宴に比べ1.5次会は自由度が高い分、その企画力や運営力にイベントのできが左右されてしまいます。
そのため、担当してくださるプランナーの方や自分たちの力量にかかっているという点は頭に入れておいた方が良いでしょう。
5、「1.5次会」の費用
「みんなのウェディング」にてユーザーへアンケート調査を行なったところ、1.5次会における会費制とご祝儀制の割合は次のようになりました。
・会費制・・・65%
・ご祝儀制・・・34%
ではご祝儀制と会費制それぞれのメリットについて解説していきます。
(1)ご祝儀制にするメリット
ご祝儀制の場合、基本的には結婚式披露宴と変わらないサービスをゲストに提供できるとよいでしょう。
1.5次会だからといって料理やドリンクのランクが下がるということはなく、引き出物や引き菓子なども用意するため、しっかりとゲストをおもてなしできるというメリットがあります。
(2)会費制にするメリット
1.5次会で多いのが、この会費制。
みんなのウェディングのアンケート調査によると、会費制の場合の金額相場は次のようになるようです。
1位 : 5,000円~10,000円未満・・60%
2位 : 10,000円~15,000円未満・・24%
3位 : 15,000円~20,000円未満・・12%
4位 : 20,000円以上・・4%
会費制の場合は予め必要な金額をゲストに提示しているため、ご祝儀のように「いくらにしよう…」とゲストが悩む必要がありません。
また会費は1~2万円が相場のため、ご祝儀と比べてゲストへの負担金額も少ないというメリットがあります。
これと同時に会費制にするとカップル側も負担金額が明確となるため、全体費用を逆算してオプションを決定すれば、予算を抑えることができます。
またご祝儀制のように引き出物や引き菓子を選ぶ手間も省けます。
6、食事スタイルについて
1.5次会には「着席・立食」と「コース・ビュッフェ」の食事スタイルがあります。
要望や予算、またご祝儀制や会費制によって食事内容を選択していくといいでしょう。
ご祝儀制を選ぶ、あるいは職場の上司や取引先が出席する場合は着席でのコース料理で披露宴らしいおもてなしをした方が無難です。
また、年配の方が出席される場合も立食より着席の方が落ち着いて食事を楽しんでもらえるので、ゲストに合わせた気遣いができると良いでしょう。
7、会場選び
結婚式の1.5次会はゲストハウスやレストランでの開催が人気です。
ホテルでの披露宴よりも、自分たちに合わせたスタイルにしやすいのがポイントでしょう。
最近では1.5次会人気もあって、ホテルや専門式場などでも1.5次会プランを取り扱っていたりします。
「アットホームな雰囲気を大切にしたいからゲストハウスかレストラン」、「披露宴感を強めに出したいからホテルや専門式場」など、自分たちがどのような1.5次会をやりたいかをまず決めると探しやすいですよ。
8.参加するゲストの服装
ゲストの中にも「1.5次会」って何?という方もいるでしょう。
招待したゲストから質問された時にきちんと答えてあげられるように、ゲストの服装についてご紹介します。
(1)会場がホテルできちんとした雰囲気の場合
ホテルでの1.5次会の場合は、披露宴と同じようなフォーマルな服装で参加してもらうのがベター。
もしも、「どんな格好でいけばいいの?」と言われたら、「普通の結婚式のような服装で大丈夫だよ」と言ってあげればゲストも衣装の用意がしやすいですね。
(2)レストランやゲストハウスなどのアットホームな雰囲気の場合
レストランやゲストハウスなど、アットホームな雰囲気を大切にした1.5次会であれば、披露宴の様なかっちりした服装ではなく少しカジュアルでも大丈夫です。
通常では二次会ほどカジュアル過ぎない程度なのですが、新郎新婦の考える雰囲気に合わせたドレスコードでOKでしょう。
9.プログラムや演出
披露宴よりもカジュアルでオリジナル度の高い1.5次会は、プログラムや演出も新郎新婦二人で自由に企画することができます。
1.5次会のプログラムや演出で最近多いものを以下にご紹介します。
・海外ウェディングの様子を動画で上映
・二人のなれそれムービーを上映
・キャンドルサービス
・ケーキカット
・ブーケトス
・誓いの言葉とキス
・ゲームや余興、イベント
披露宴と二次会のいいとこどりができるのがポイントですね。
10、まとめ
結婚式も新たな流れを取りいれ、より自分たちらしく、みんなが幸せになれるような形で進化しています。結婚式を検討している人は、1.5次会という新たなウェディングの形も、選択肢の一つにいれてみてはいかがでしょうか?

東京在住の下北系ライター。女性向けウェブメディアにて編集・ライターを経験。記事広告をメインに多くの記事執筆、取材、インタビューを行う。その後グルメウェブメディアの編集・ディレクションを経験。得意ジャンルはグルメ、旅、恋愛コラム、女性の働き方・生き方など。好きなことは、おいしいものを食べること、街歩き、映画、温泉、旅行、ドラム。現在フランス人の彼氏とお付き合い中。
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