
ハウツーマリー映画コラム新連載☆第1回
“結婚しようと思っている”あなたにオススメする最新映画
『シング・ストリート 未来へのうた』(2016/7/9公開)
© 2015 Cosmo Films Limited. All Rights Reserved
現在アラサー独身女子。結婚したいと思っています。30歳を過ぎてようやく、結婚とは「何となく出会って、結婚できるもの」ではなく「出会いを求め、一生懸命人を好きになって、その先に見える“奇跡”のようなもの」だということがわかりました。人を好きになるってどういうことだったっけ?結婚って何?そんなことを一生懸命考えながら、最新映画の中から、“観ると結婚したくなる”珠玉の1本を紹介していきたいと思います。
第1回は、“好きな人がとなりにいれば、何だってできる”気持ちにさせてくれる映画
『シング・ストリート 未来へのうた』
まずはストーリーを紹介!
1.『シング・ストリート 未来へのうた』ストーリー
© 2015 Cosmo Films Limited. All Rights Reserved
1985年、大不況下のアイルランド・ダブリン。
父親の失業から、荒れた公立高校に転校することになった主人公、コナー。
嫌味な校長からは目をつけられ、学年一の不良からはいじめの標的にされる、最悪な毎日。
そんなコナーを唯一救ってくれるのは、毎週木曜夜7時OAの音楽番組だけ。
時代はミュージックビデオ全盛期。デュラン・デュランやa-haなど、斬新でクリエイティブな作品が溢れていた。
ある日、自称モデルの年上女子、ラフィーナにひとめぼれしたコナー。
とっさに「僕のバンドのビデオに出ない?」と声をかけてしまう。
もちろんコナーはバンドなんて組んでないため、その日からメンバー探しと曲作りがはじまった。
ようやく実現した初めてのミュージックビデオ撮影で、ラフィーナとの距離も縮まっていくかのように思えた2人だが、撮影の帰り道ラフィーナにかっこいい年上の彼がいることが発覚。さらに「私はロンドンに行って一流になる。ロンドンには彼と行くの」と追い打ちをかけられる。
それでも、ラフィーナを好きな気持ちは変わらない。
「彼女を見ていると僕は泣きたくなる」
そんな気持ちを曲に込めて、カセットテープをラフィーナに送るコナー。
そして2作目のミュージックビデオを海辺で撮り終わった頃、コナーは自ら船を操縦してラフィーナと離島へピクニックに出かける。
年上の彼に比べたら頼りないけど、船の操縦という意外な特技に、ラフィーナは「グッときたわ」とコナーに対し気持ちが少し傾きかける。
しかし、その直後、ラフィーナが突然姿を消してしまう。
憧れのロンドンでモデルとしてデビューするため、年上の彼と旅立ったのだ。
打ちのめされるコナー。自分もまた、最高のビデオを撮って、ロンドンを目指すと決意するのだが・・・
2.好きな人がとなりにいれば、何だってできる!
さえない男子が、年上の自意識高めで美人の女子に勝手に振り回され、振り向いてもらうため無我夢中で曲をつくっているうちに、作詞に目覚め、将来の夢をハッキリもったキラキラした大人の男に成長していく。
自称モデルのラフィーナは、はじめはコナーのことを何とも思っていなかったが、次第に送られてきた曲に涙したり、頑張るコナーの存在が彼女の中でどんどん大きくなっていく。
そうしてお互いに影響しあいながら、ものすごいエネルギーで人生を進んでいく2人の様子に、観ていて胸が熱くなる。
30代を過ぎた私でも、「まだまだ頑張れる!」と、体の底から力がみなぎってきた。
「好きな人がとなりにいれば、何だってできる!」
もう何度も恋をしてきて、好きな人がいるだけで世界が180度違ってみえる、ワクワクする気持ちを知っている。好きな人の出現によってやる気がぐんぐんみなぎって、何年間も放り出していた手続きなんかが片っ端から片付いて、相手からキラキラ光る粉をブワッとふりかけてもらっているような気分になる。
1人だったらくじけそうな夢も、あなたさえそばにいてくれたら、どんな困難も乗り越えられる!私は、それが人が2人でいる良さだと思う。
そんな気持ちが、この映画にはぎゅうぎゅうに詰まっている。
結婚とはそういうものかもしれない。
3.作品情報
© 2015 Cosmo Films Limited. All Rights Reserved
『シング・ストリート 未来へのうた』
2016年7月9日(土)からヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほか全国で順次公開
監督・脚本:ジョン・カーニー 『ONCE ダブリンの街角で』、『はじまりのうた』
出演:フェルディア・ウォルシュ=ピーロ、ルーシー・ボイントン、ジャック・レイナー、マリア・ドイル・ケネディ、エイダン・ギレン
配給:ギャガ
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