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新婚カップルに知ってもらいたい風疹のおはなし

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    「風疹」という病気を聞いてどんなことを想像しますか?「子供の病気」「予防接種はしてあるから大丈夫」そんなことを思う方が多いのではないでしょうか。残念ながら、どちらも正解ではありません。

    風疹は大人の発症が多く、妊娠している女性がかかると、赤ちゃんが大きな病気にかかってしまう、とても怖い病気なのです。また、風疹の予防接種を受けていたつもりでも、抗体が十分でなかったりすることも。

    風疹は、2018年に大流行しニュースでも多く取り上げられていたことは記憶に新しいのではないでしょうか。今年もまだまだ油断できません!

    そこで今回は、これから妊娠を考えている新婚カップルの方には、特に知っておいていただきたい風疹について、ご紹介いたします。

    1、風疹って?

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    (1)風疹の感染経路

    風疹は、飛沫感染と接触感染が主な感染経路です。飛沫感染とは、ウイルスを含んだ患者の咳やくしゃみを吸い込むことによって感染すること。また接触感染は、ウイルスが付着した手で口や鼻、目を触ることでウイルスが粘膜から侵入する経路です。

    (2)風疹の症状

    風疹は感染すると、2~3週間の潜伏期間後に発熱、発しん、リンパ節の腫れなどの症状がでます。風疹は、一度かかるとほとんどの人はもうかかることはありません。

    また、風疹は大人になってかかると重症になることがあるので、注意が必要です。

    (3)風疹の記憶に要注意

    さきほど「風疹は、一度かかるとほとんどの人はもうかかることはありません」とお伝えしましたが、「それなら私はすでに風疹にかかったことがあるから大丈夫」と思ったあなた!注意が必要なのです。

    実は、既に風疹にかかったとの記憶のある人たちの血液検査を行ったところ、約半分の方は記憶違い、または風疹に似た他の病気にかかっていたという調査結果もあります。

    すぐに確認できる方法としては、母子手帳です。頼りになるのは、記憶ではなく、記録です。

    (4)近年の風疹流行状況

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    出典:東京都感染症情報センター

    上記のグラフは、過去10年の風疹感染報告数です。2013年に大流行した後は、患者数がグンと減っていましたが、昨年(2018年)また大流行しました。

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    出典:東京都感染症情報センター

    風疹患者を年齢階級別にみると40~49歳の男性の報告が最も多くなっています。20歳以上が全体の80%以上となっており、風疹は「子供の病気」ではないことがわかります。

    また、女性では、報告患者数の50%あまりが30歳代となっています。

    (5)風疹の流行地域

    風疹は飛沫感染と接触感染が感染経路のため、人口密度が高い場所での感染が拡大しやすい傾向にあります。2018年の感染のピークは夏で、感染者は、東京、千葉に多くみられました。夏休みが重なったことで、人が集まる場所で感染が広がったと考えられます。

    (6)今年(2019年)の風疹流行状況

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    出典:東京都感染症情報センター

    昨年末から引き続き、1月に入っても風疹患者の報告が続いていますので、引き続き警戒が必要な状況と言えます。

    (7)風疹の治療法は?

    特効薬はなく、対症療法が主となります。1週間程度、安静にするのが一般的です。

    そのため、予防接種を受けることが重要です。

    2、風疹の予防接種について

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    (1)過去、風疹の予防接種を受けていない人も

    もともと風疹の予防接種は、1976年から始まりましが、最初は女子中学生のみが対象でした。その後、接種を受けていない空白の世代を対象に経過措置が取られましたが、接種率は高くないのが現状です。そのため、20歳以上の人(特に男性)は免疫を持たない人が多くなっています。

    また、十分な免疫をつけるためには、2回の接種が有効とされていますが、幼少期に1回しか接種していない人も少なくありません。

    風疹患者を性別・年齢別にみると20代から40代の男性が多いことからも、この世代の男性が予防接種を受けていない、または1回しか接種してないことが分かります。

    この世代はこれから父親になる人も多く、妊娠中の女性に感染する可能性があるので、注意が必要です。

    (2)現在の予防接種のタイミングは?

    今は風疹の予防接種は、1歳と小学校に入る前の年、それぞれ1回ずつ接種するようになっていますが、これは1995年から開始されました(ただし、一部、1989年から1993年の間にMMR(風疹、麻疹、風疹おたふくかぜ)混合ワクチンとして風疹の予防接種を受けている人もいます)。

    (3)風疹の予防接種

    予防接種を受ける時の注意点をまとめました。

    ①妊娠を希望する女性

    風疹の予防接種の時期は、生理期間中かその直前直後で妊娠していないことが確実な時期がおすすめです。接種後2ヵ月は避妊が必要になりますので、接種してから生理が2回くるまでと考えると分かりやすいかもしれません。

    ②パートナー

    風疹にかかったことがない、風疹の予防接種を受けていない、もしくはどちらも不明という方は、接種することをおすすめします。

    ちなみに、男性は予防接種をしても避妊期間は必要ありません。接種回数は子供の頃の接種を含め2回です。

    ③家族

    家族も同様、予防接種をおすすめします。

    1歳と小学校入学前1年間の幼児は、予防接種でそれぞれ1回、合計2回の風疹、麻疹混合ワクチンを受けることになっていますので、必ず接種しましょう。

    ④心配な人は風疹の抗体検査を

    風疹の予防接種を受けたか心配という方は、医療機関で風疹の免疫の有無を確認するための抗体検査が可能です。

    妊娠を希望する女性と妊婦の同居家族を対象として、抗体検査を無料で受けられる事業を多くの自治体でも行っています。

    抗体検査を希望される方は、各自治体のホームーページでご確認いただくか、居住地域の保健所にご相談ください。

    医療機関によって違いますが、風疹の予防接種、抗体検査の予算は下記の通りです。

    風疹の予防接種 5,500円程度

    風疹の抗体検査 3,000円程度

    3、風疹で一番気を付けるべきは妊婦さん

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    (1)妊婦さんが風疹にかかるとどうなるの?

    妊娠中の女性が風疹にかかると、流産や早産のリスクが高まります。

    また、妊娠初期(とくに妊娠20週頃まで)にかかると、生まれてくる赤ちゃんが「先天性風疹症候群」という病気にかかってしまうことがあり、目が見えにくい(白内障)、心臓に病気がある(先天性心疾患)、耳が聞こえにくい(難聴)等の障害を持って生まれる可能性があります。

    妊娠中は予防接種ができませんので、これから妊娠を希望する女性は風疹について事前の対策が必要です。

    また妊娠中にうつされることを防ぐため、必ず家族も一緒に対策をすることをおすすめします。

    (2)もし妊娠中に風疹の抗体価が低いことが分かったら?

    風疹が発生している地域では、不要不急の外出は避け、やむを得ず外出するときは、可能な限り人ごみを避けましょう。

    また出産後は、出来るだけ早く風疹の予防接種を受けることをおすすめします

    4、風疹予防

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    風疹のウイルスは、咳、くしゃみなどによって他の人にうつります。うがいや手洗い、マスク等のエチケットをこころがけましょう。

    いかがでしたでしょうか。

    妊娠を希望している新婚さんには、特に知っておいていただきたい風疹についてご紹介しました。風疹の予防接種を受けたかどうかわからない、風疹にかかったかどうかも分からないという人は、かかりつけの医師に相談することをおすすめします。

    これから生まれてくる赤ちゃんのためにも、家族みんなで風疹について考え、予防接種を受ける事を検討してみてくださいね。

    今回の記事が皆様のお役に立ちましたら幸いです。

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