
結婚式にまつわる頼みごとは思いのほか沢山あるものです。直接会って、何を頼みたいのか内容をきちんと伝えるのが筋ですが、直接会う機会がなければ電話やメールで打診しておきましょう。
相手が解りやすいように、内容と、開始時間・所要時間などをカードなどに書いて拝見していただくと誤解や間違いが生じません。先方に承諾してもらえたら、改めて招待状の中に「お願いの手紙」を同封するところまでが一連の流れになります。
目上の人に主賓やスピーチをお願いするケースが殆どですから、お願いする内容が主賓なのか乾杯の発声なのか、それともスピーチだけなのかはっきり解りやすく伝えておくことが大切です。
1. スピーチ
スピーチは新郎・新婦それぞれから1、2名づつ選びましょう。スピーチの内容が被らないように、学生時代の友人、職場の同僚などバランスよく人選することがポイントです。
スピーチの持ち時間は、3分ぐらいが目安になります。3分間程度のスピーチだと、大体1,000文字ぐらいの内容になります。スピーチを何番目にお願いするか、どんなテーマでスピーチして欲しいかなど、を伝えておくと頼まれる方も安心です。
2. 主賓
主賓は招待客の中で最も大切なお客様になります。ふたりをよく知っている人で社会的地位のある人に頼みましょう。主賓は招待客全員を代表して一番初めに祝辞を述べます。職場の上司にお願いするのが一般的ですが、会社の上司を数人ご招待する場合は、役職が上の人にお願いするのが礼儀です。
新郎・新婦が共働きの場合は、新郎・新婦側からそれぞれ主賓を一人ずつ+準主賓クラスの方に乾杯を依頼するケースが多いようですが、新郎側の上司に主賓としてスピーチをお願いし、新婦側の上司に乾杯の挨拶をお願いするなど、出席者の状況に合わせてウェディングプランナーと相談するといいでしょう。
3. 乾杯の発声
乾杯は披露宴がはじまる大事なシーンなので、職場の上司や親戚のおじさんなど目上の方に頼みましょう。乾杯の発声は、主賓ほど格式に拘る必要はありません。
日頃から冗談が得意だったり、人を楽しませるようなお話が上手だったりする、気さくなお人柄の方に頼むことで披露宴が和やかにスタートさせることができるでしょう。
4. 余興
余興もスピーチ同様に、新郎・新婦側から1、2組づつくらいお願いするとよいでしょう。特に楽器演奏やダンスなどの特技を持っている人にお願いするとパーティが盛り上がります。
気心の知れた友人や、「余興をやりたい!」というタイプのお友達に依頼すると喜んで引き受けてくれるでしょう。余興を依頼するケースではどういった雰囲気の披露宴・ウェディングパーティなのかを事前に伝えておくことで、余興が浮いてしまうことを防ぐことができる上に親切です。
5. 受付
受付係は新郎・新婦の女性の友人にお願いすることが多いです。受付は「ご祝儀」を受け取って管理する大事な役目なので当日は責任重大です。依頼する側にも芳名帳などの準備を怠らず、事前に配慮をしておく必要があります。
また、結婚式の二次会を予定している場合は、二次会の受付や幹事も別途、依頼しておく必要がありますので忘れずに。
6. 招待状に同封する依頼の手紙の書き方
主賓、乾杯の挨拶、スピーチ、余興、受付係などをお願いする招待客には、ゲストごとに必要なご案内やお知らせを招待状の同封物で伝えます。招待状は結婚式のご案内だけではなく、依頼内容を招待客に伝える大切なアイテムです。招待状を作る会社にはそれらの見本が既にありますので、既製品を使うことが一番間違いありませんが、招待状を手作りしたいケースでは
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例)「誠に恐縮ではございますが、当日は披露宴でのご祝辞を頂戴したく存じます。何卒宜しくお願い致します。」
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と、お願い文を書いたカードを同封しましょう。遠方の招待客には交通費や宿泊費の申し出を添えるケースもありますので、心に留めておいてください。

「HOW TO MARRY」編集部です。編集部では、結婚式場勤務、結婚式のプロデュース会社、フォトウェディングスタジオ立ち上げ経験があるブライダル業界を代表するメンバーや元局アナ・現役婚礼司会者(婚礼司会数300件以上・結婚式関連取材100件以上)が取材・運営を担当しています。皆様に最高に幸せな結婚をして頂くべく信憑性のある情報提供を目指しています。サイト運営者情報はこちら。
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