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感動を呼ぶ結婚式の祝辞(スピーチ)の原稿を作成するための9つの手順

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    Speechこれをお読みの方の中には、結婚式で主賓、来賓、恩師や社長、友人代表として新郎新婦への祝辞をどのような内容にしようかお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

    新郎新婦にとって一生に一度の大役を引き受けたからにはマナーをしっかりとおさえ、カッコよく決めたいものです。

    そこで今回は、

    • 結婚式の祝辞のマナー
    • 結婚式の祝辞の一般的な構成
    • 結婚式の祝辞の例文

    などについて書いていきます。祝辞の原稿を作成する際のご参考になれば幸いです。

    目次

    1、まずは結婚式の祝辞の内容のマナーをおさえる

    まずは、祝辞を述べる際の最低限のマナーをおさえておきましょう。

    (1)  必ずおさえておきたいポイント 〜忌み言葉は使用しない〜

    結婚式や披露宴などのおめでたい席で「別れる」「切る」などの言葉を使用しない事がマナーです。

    そのため、「ナイフで切る」は「ナイフを入れる」「ケーキ入刀」、「終わる」は「お開きにする」などという言葉に置き換えるのをよく耳にするのではないでしょうか。

    その他忌み言葉は以下にも沢山ありますので、他の言葉に置き換えるように心がけましょう。具体的には以下の通りです。

    ①使用NGの忌み言葉一覧

    終わる・切る・切れる・破れる・別れる・離れる・出る・出す・戻る・去る・帰る・帰す・返る・飽きる
    滅びる・苦しい・壊れる・とんだこと・とんでもない・なおまた・ではまた・かさねがさね・皆々様

    ②直接的な表現である「死ぬ」「死亡」「生きる」「生存」なども控える

    この場合は、

    「死亡」→「ご逝去(ごせいきょ)」
    「ご生存中」→「ご生前(ごせいぜん)」
    「生きているころ」→「お元気なころ」

    と言葉を置き換えて使用をしましょう。

    更に、「再婚・晩婚・年上女房・子供」等触れる必要のない事はベラベラ話さないようにしましょう。
    事前にスピーチ原稿を作成し内容や忌み言葉に十分注意をして事前に使用を避けるのがマナーです。

    (2)心がける5つのポイント

    忌み言葉をおさえたら、より聞き手に好感を持ってもらえるスピーチとなるよう以下の点を心がけましょう。

    • 敬語に間違いがないように
    • 一文は60字前後以内になるように→60字は耳に入ってスムーズに理解できる目安
    • 下ネタや陰口や差別に繋がる表現を盛り込まない
    • 自分の趣味や仕事の話をしない→主役は新郎新婦
    • 新郎新婦の過去の恋愛遍歴を盛り込まない

    上記マナーをしっかり抑えて祝辞を述べるためにも、事前に原稿を作成し何回か練習をしておくことが重要です。

    2、祝辞の時間はどのくらいがいい?

    結婚式や披露宴でのスピーチはご自身の役割と立場を考慮して「3分~5分程度」でまとめるのが良いでしょう。

    たまに10分以上かかっているケースが見受けられますが、長いと食事の時間が遠のく上に、内容に関わらず「長い」と感じてしまいます。

    なお、1分で読める文字数は200~300字ほどとされています。3~5分程度とするとスピーチ原稿の文字数は1000字前後が目安でしょう。

    3、結婚式の祝辞の一般的な構成を把握する

    結婚式の祝辞の一般的な構成は以下の通りです。

    (1)新郎新婦とゲストへの挨拶

    新郎新婦と両家ご親族にお祝いを伝えます。(※普段ニックネームで読んでいる友人も正しい名前で呼ぶのがマナーです。)

    (2)自己紹介

    フルネームで自己紹介を行い、新郎新婦との関係を説明します。どの様な人か少しでもわかると聞き手側も話が聴きやすくなります。

    (3)エピソードを交えて新郎または新婦の魅力を伝え、褒め称える

    新郎新婦の人柄や長所が伝わるエピソードを1~2つ紹介します。
    政治の話や、宗教関連、会社の宣伝や自慢話は避けましょう。エピソードの選び方としては新郎新婦の長所がわかるような心温まるエピソードが良いでしょう。

    また、エピソードがゲストにあまり知られていないものだったりするとさらに喜ばれるものになります。そのような内容を盛り込むためにはやはり事前の情報収集が重要となります。詳しくは「6、事前にきちんと情報収集を!」をご参照下さい。
    なお、例としてスピーチをする側の立場に合わせてそれぞれ以下の点を意識するとよいでしょう。

    ①上司・同僚の場合

    仕事上での活躍ぶりを盛り込んだエピソードにすると無難でしょう。

    ②友人・先輩の場合

    プライベートの話を中心にしましょう。ユーモアあるエピソードを盛り込めるとよりよいでしょう。

    (4)(3)の内容を受けて二人がうまくいくであろうことを伝える

    エピソードで新郎新婦を褒め称え、そのような二人の結婚生活がうまく行くであろうことを伝えます。

    (5)はなむけの言葉

    新郎新婦に向けて励ましの言葉を贈ります。この時、相手側の新郎新婦(新郎側のゲストであれば新婦、新婦側のゲストであれば新郎)を「素晴らしいパートナー」と褒め称える言葉を付け加えられるとよりよいでしょう。

    (6)結び

    最後に改めて新郎新婦と両家ご親族にお祝いの言葉(ご両家の繁栄を祈る言葉)とお礼の言葉を述べます。

    4、最終的に新郎新婦やゲストに与えたい印象を確認する

    新郎新婦やゲストを笑わせたいのか、感動させたいのか、あるいはその両方かなどを事前にイメージしておきましょう。原稿の作成にあたってはこの点を常に意識しておきましょう。

    新郎新婦を賞賛するものか、新郎新婦に対してアドバイスする内容にするのが一般的です。

    なお、スピーチでは他の人が同じような話をする場合もあります。そのような事態になって焦ることがないよう、オリジナルの原稿を作成できるとよいでしょう。そのためにも、事前の情報収集はしっかりやっておきましょう。情報収集について詳しくは「6、事前にきちんと情報収集を!」をご参考下さい。

    5、例文を複数読んで自身の作成する内容のイメージを膨らませる

    (1)上司が祝辞を述べる場合の例文

    新郎の上司として

    ○○さん、●●さんご結婚おめでとうございます。また、ご両家の皆さまにおかれましても心からお祝い申し上げます。

    新郎、○○さんと同じ職場でともに仕事をしております△△と申します。ご年長の方をさしおきまして甚だ僭越ではございますが、ご指名頂きましたので一言お祝いの言葉を申し述べさせて頂きます。

    さて、○○さんは入社してから5年になりますが、入社時から即戦力として活躍してくれました。実際、入社したタイミングくらいで話をする機会があったのですが、「多くの仲間のよいところを貪欲に吸収し自分のものにして成長していきたい」と力強く語っていたことが今でも印象深く残っております。

    私は○○さんのような行動力にあふれたパワーのある若者が大好きです。○○さんがこれからのうちの会社をリードしていくものと信じております。

    ●●さんも一度しかお会いしてませんが、相手のことを深く思いやる心を感じました。○○さんと●●さんであればともに成長し合い、同時に幸せな家庭を築くことでしょう。お二人の前途に幸多かれとお祈り申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

    本日は誠におめでとうございました。

    (2)恩師が祝辞を述べる場合の例文

    新婦の恩師として

    ご新郎、ご新婦、この度はご結婚おめでとうございます。ご両家の皆様がたにおかれましても心よりお祝い申し上げます。本日は、このように盛大な結婚ご披露宴にお招きを頂きましたことを誠に光栄に存じます。

    新婦の○○さんが所属していた美術部の顧問をつとめていました、○○中学の○○と申します。

    列席者の皆さまの代表となり祝辞のご指名を頂き甚だ僭越ではございますが、一言お祝いの挨拶を申し上げます。

    皆様、どうぞご着席ください。

    私は先ほど申し上げました通り、新婦○○さんの中学時代の教師としてご指導申しあげた間柄にあり、勝手ながら普段はまるで実の兄弟か姉妹のように接っさせてもらってます。

    そんな○○さんのことで今でも強く印象に残っているのは、毎日遅くまで課題に熱心に取り組んでいたことです。その熱心な姿を見て、私も○○さんの上達にできる限りのことをしてあげたいと一緒に遅くまで残っていたことです。あの時の物事に真摯に取り組む姿勢は今も変わらないのではないでしょうか。

    ご新郎の●●さんにおかれましては、○○さんからたびたびお話をうかがいまして、ご立派なかたとは想像しておりましたが、先ほど式が始まる前にご丁寧に私のところへご挨拶に来て下さいました。その誠実なお人柄を見て、僭越ながらさすが○○さんさんは見る目があるな、と感じました(笑)

    そのような●●さんと○○さんであれば、健康で明るい家庭を築いて末永く幸せになっていくでしょう。

    本日お招き頂きましたこと深く感謝申し上げます。ご静聴ありがとうございました。

    (3)同僚が祝辞を述べる場合の例文

    新郎の同僚として

    ご新郎◯◯くん、ご新婦◎◎さん、この度はご結婚おめでとうございます。また、ご両家のご家族ご親族の皆様がたにおかれましても心よりお祝い申し上げます。

    私はただいまご紹介にあずかりました●●と申します。◯◯くんとは新入社員の時から苦楽を共にさせて頂いており、かれこれ知り合って5年となります。

    入社したばかりのころに行われた新人研修はかなりハードな内容で、まだ学生気分が抜けなかった私たちは、毎日のように上司の皆様からご叱責を受けていたことを今もよく覚えています。しかし、彼はどんなにつらい状況でも、最終的には持ち前のポジティブな考え方を発揮し、これまた持ち前のユーモアで僕たちを励ましてくれました。彼がいなければ、私も含め多くの同僚はきっと逃げ出していたことでしょう。

    ◎◎さん、彼なら、安心してすべてをまかせられますよ。◯◯くん、と◎◎さんが幸せな家庭を築いてくことを心よりお祈り申し上げます。本日はお招き頂き誠に有難うございました。

    (4)友人が祝辞を述べる場合の例文

    新郎の高校時代の友人として

    高校で●●くんとクラスが同じだった○○と申します。●●くん、△△さんさん、この度はご結婚おめでとうございます。また、ご両家のご家族ご親族の皆様がたにおかれましても心よりお祝い申し上げます。

    大学は別々になってしまいましたが、大学生〜社会人になっても、月に一回は会って近況を報告しあっています。ちょうど一週間前も一緒に飲みました(笑)

    普段の彼と比較すると、タキシードのせいか今日はいつもよりずっと男らしく見えて驚いています。新婦の△△さんが最もよくご存知だと思いますが、彼の持つ優しさと今日見せてくれている男らしさがあれば、△△さんは必ず幸せになれると思います。

    ●●くんが△△さんを幸せにしてくれると思う理由はもう一つあります。それは実行力です。

    高校時代、●●くんとは最初はくだらないことから将来のことまで色々話をしましたが、当時から将来は作家になりたいという夢を語っていました。皆様ご存知の通り、●●くんはその夢を叶え、今は新進気鋭の作家として活躍しているその姿にうらやましい限りです。

    △△さん、●●くんを信じてぜひ二人で素晴らしい家庭を実現させてください。

    新婦の幼馴染として

    新郎●●さん、○○さん、この度はご結婚本当におめでとうございます。また、ご両家のご家族ご親族の皆様がたにおかれましても心よりお祝い申し上げます。

    新婦○○さんの幼なじみで、△△と申します。○○さんとは幼稚園のころから知り合いでかれこれ付き合いは21年になりますが、今日の幸せいっぱいの○○さんは、今までで一番綺麗です。

    あと、○○さんの魅力といえば、何と言っても周囲への気遣いでしょう。○○さんと私は幼稚園のころからよく一緒に遊んでいましたが、何人かの仲良しグループで遊んでいる途中で少しでもつまらなそうにしているメンバーがいると、「どうしたの?大丈夫?」とよく声をかけていました。

    そんな○○さんは、料理もとても上手です。最近は腕も一段とあげたようで、先日Facebookにアップしていた料理があまりにも豪華でビックリしました。

    ●●さん、○○さんが家にいると思うときっと早く帰りたくなると思います。是非、二人で力をあわせて和やかな家庭をつくって下さいね。

    どうぞお幸せに!

    6、事前にきちんと情報収集を!

    (1)「新郎または新婦が誰でも使える文章」とならないために事前の情報収集が重要!

    どの様な会場でも使いまわせるような祝辞程、聞いていてつまらないものはありません。当人をよく知らなくても誠実なスピーチが大切です。
    5W1Hを意識し、下記のような情報収集を行いましょう。

    • 新郎(新婦)が勤めている職場においての役職や業務内容などをリサーチ
    • 新郎(新婦)が先輩・同僚にとってどの様な存在なのかをリサーチ
    • 新郎(新婦)の趣味や熱中していることについてリサーチ

    (2)どのように情報収集する?

    新郎新婦のお二人や職場で新郎(新婦)の先輩にあたる人、同僚などに少し話を聞くことで手間をかけることなく情報収集できるでしょう。

    7、各構成に分けて文章を作成してみる

    ここでは、各構成に例文をご紹介していきます。

    (1)新郎新婦とゲストへの挨拶

    • ご新郎●●さん、ご新婦○○さん、この度はご結婚おめでとうございます。ご両家の皆様がたにおかれましても心よりお祝い申し上げます。本日は、このように盛大な結婚ご披露宴にお招きを頂きましたことを誠に光栄に存じます。

    (2)自己紹介

    • 私はただいまご紹介にあずかりました●●と申します。◯◯くんとは新入社員の時から苦楽を共にさせて頂いており、かれこれ知り合って5年となります。

    (3)エピソードを交えて新郎または新婦の魅力を伝える

    • 入社したばかりのころに行われた新人研修はかなりハードな内容で、まだ学生気分が抜けなかった私たちは、毎日のように上司の皆様からご叱責を受けていたことを今もよく覚えています。しかし、彼はどんなにつらい状況でも、最終的には持ち前のポジティブな考え方を発揮し、これまた持ち前のユーモアで僕たちを励ましてくれました。彼がいなければ、私も含め多くの同僚はきっと逃げ出していたことでしょう。

    (4)(3)の内容を受けて二人がうまくいくであろうことを伝える

    • ご新郎の●●さんにおかれましては、○○さんからたびたびお話をうかがいまして、ご立派なかたとは想像しておりましたが、先ほど式が始まる前にご丁寧に私のところへご挨拶に来て下さいました。その誠実なお人柄を見て、僭越ながらさすが○○さんさんは見る目があるな、と感じました(笑)

      そのような●●さんと○○さんであれば、健康で明るい家庭を築いて末永く幸せになっていくでしょう。

    (5)はなむけの言葉

    • いつまでも、ふたり仲良く健康で明るい家庭を築いて末永く幸せになってほしいと願っております。

    (6)結び

    • ●●さん○○さんの結婚をお祝いして祝辞を述べさせて頂きました。改めて、本日お招き、また祝辞を述べさせて頂く機会を頂戴したこと深く感謝申し上げます。ご静聴ありがとうございました。

    8、知り合いに聞いてもらって感想を聞く

    1、まずは結婚式の祝辞の内容のマナーをおさえる」でもご紹介したとおり、事前にスピーチ原稿を作成し、何回か人前で声に出して練習を行うことをオススメします。

    練習を行う際にできれば複数人に聞いてもらい、意見を踏まえて修正を行いましょう。

    9、本番ではどのように話をしたらいい?

    本番では下記の3点に注意をしてスピーチを行うと良いでしょう。

    (1)作成した原稿を用意する

    スピーチの内容をすべて暗記して話すことは何回か経験を積んだ人などにしかできないこと。
    コピー用紙やノートを破いたメモなど見た目がよくないメモではいけませんが、綺麗な便箋などを使用し原稿や要点を書いたメモを見ながら話すことをオススメします。

    なお、原稿を読んで祝辞を述べるからといってスピーチの本題前に一言などは特に必要ありません。

    (2)立ち方、向きに関して

    スピーチの立場によって異なります。
    主賓であれば聞き手へ向けて話をする時間が多くなるため、新郎新婦へは顔だけを向ける格好になります。
    しかしながら、友人代表であれば新郎または新婦に問いかけをしたり、新郎あるいは新婦のリアクションを受け聞き手に語りかけたりするため、ややメインの方向を向いて話をするのが一般的です。

    (3)態度や振る舞いに気をつける

    スピーチをする際の態度が悪いと、スピーチの内容がどんなに感動するものであっても台無しです。
    スピーチをする人の態度や振る舞いも注目されていることをしっかりと意識しましょう。具体的になポイントは以下の通りです。

    • 頭をさわったり、顔や体の一部分をいじりながら、話していませんか?
    • 上を向いたままやうつむいて下を見つめながら、話していませんか?
    • 体重移動でフラフラしたり、話をしながら貧乏ゆすりをしながら話をしていませんか?
    • 一人ニヤニヤ笑いながら話をしていませんか?
    • マイクを持って静止したまま話しましょう。歩きながら話すのはNGです。
    • マイクの持ち方に問題あり。両方の手のひらでマイクを包まないように。
    • ポケットに手を突っ込んだまま話すなんて、もってのほかです。

    ウケ狙いのスピーチをしたつもりが、ドン引きで終わる場合も大いにあります。また、言葉選びにも気をつけて心に残る祝辞を考えましょう。

    まとめ

    今回は結婚式の祝辞の原稿の作成方法について書いていきましたがいかがでしたでしょうか?ご参考になれば幸いです。

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