
ジュエリーに刻まれた小さな文字やマーク…『これって一体何?』と思ったことはありませんか?
実はその刻印、材質やブランド、価値までも物語る大切な手がかりなんです。
今回はジュエリーの刻印を意味別・ブランド別にまるっと解説します!
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目次
1、ジュエリー刻印とは
ジュエリー刻印とは、指輪やネックレスなどの貴金属製品に施される、金属の種類・純度・ブランド名などを示す小さな文字や記号のことです。これは単なる飾りではなく、宝飾品の「身分証明書」といえる存在。例えば「K18」と刻まれていれば金の純度が75%であることを示し、「Pt950」はプラチナの含有率が95%であることを意味します。
刻印には大きく分けて、材質・純度を表す刻印、ブランドや工房を表す刻印、製造国や検定機関のホールマークの3種類があります。材質刻印は金属の価値を判断する基礎情報となり、ブランド刻印は真贋判定の重要な手がかりになります。また、ホールマークは各国の公的機関が品質を保証する証で、特にイギリスやフランスなどヨーロッパ諸国で重視されます。
このように刻印は、ジュエリーの素材や価値を把握するために欠かせない情報源であり、鑑定士やコレクターにとっては必須の確認ポイントです。
(1)刻印が示す主な情報(材質・純度・メーカー)
ジュエリーの刻印は、見た目以上に多くの情報を秘めています。主な項目は 材質・純度・メーカー名(ブランド名) の3つです。
1. 材質と純度
もっとも一般的な刻印は、金やプラチナ、銀などの素材名と純度を示すものです。例えば「K18」は金の含有率が75%であることを意味し、「K14」は58.5%、「K10」は41.7%です。プラチナの場合は「Pt950」「Pt900」など、含有率の高い順に数字が変わります。銀では「SV925」や「STERLING」といった刻印がよく使われます。
2. メーカー名やブランドロゴ
ティファニー、カルティエ、ミキモトなどのブランドは、独自のロゴや書体で刻印を入れます。これらは真贋判定に直結し、刻印のフォントや配置のわずかな違いが偽物を見分ける手がかりになります。
3. 製造国や検定機関のホールマーク
ヨーロッパでは、国ごとに制定されたホールマーク(品質保証マーク)を刻む文化があります。例えば、イギリスのライオンマークやフランスのワシマークは、その国で公式に検定された証です。
この3つを総合的に見ることで、ジュエリーの価値や信頼性を判断することができます。
(2)国内外の刻印基準の違い(JIS規格・国際規格)
ジュエリーの刻印には、国ごとに異なる基準があります。日本では**JIS規格(日本産業規格)**により、刻印内容や表記方法が明確に定められています。たとえば金の場合、「K18」「K14」などK表記で純度を示し、金含有率75%ならK18と刻まれます。プラチナは「Pt950」「Pt900」、銀は「SV925」や「SILVER」などの表記が主流です。
一方、海外では数字表記が一般的です。イタリアやフランスでは750(K18相当)、585(K14相当)といった数字で純度を示します。これらの数字は「パーミル(‰)」表示で、金属の含有量を1000分率で表す方式です。
さらにヨーロッパでは、ホールマーク制度が発達しています。公的機関が検定を行い、ライオンやワシなど国ごとのシンボルマークを刻むことで品質保証をします。イギリスの「ライオンパサント」、フランスの「ワシマーク」などが有名です。
このように、同じ純度でも国によって刻印の表記やマークが異なるため、海外ジュエリーを購入する際は基準の違いを理解しておくことが重要です。
2、材質別のジュエリー刻印一覧
(1)金の刻印
刻印例 | 種類・純度 | 金の含有率 |
---|---|---|
K24 or 1000 | 24金(純金) | 金100% |
K20 or 835 | 20金 | 金83.5% |
K18 or 750 or Au750 | 18金 | 金75.0% |
K14 or 585 | 14金 | 金58.5% |
(2)プラチナの刻印
刻印例 | 種類・純度 | プラチナの含有率 |
---|---|---|
Pt1000 or 1000 | 純プラチナ | Pt99.9%以上 |
Pt950 or 950 | プラチナ950 | Pt95% |
Pt900 or 900 | プラチナ900 | Pt90% |
Pt850 or 850 | プラチナ850 | Pt85% |
(3)銀の刻印
刻印例 | 種類・純度 | 銀の含有率 |
---|---|---|
SV1000 or 1000 or 999 | 純銀 | 銀99.9%以上 |
SV950 or 950 | シルバー950 | 銀95% |
SV925 or SILVER925 or STERLING | スターリングシルバー | 銀92.5% |
(4)金メッキ・銀メッキの刻印
刻印例 | 種類 | 特徴 |
---|---|---|
GP | Gold Plated(金メッキ) | 表面に薄く金をコーティング |
GF | Gold Filled(金張り) | 厚めの金層を圧着 |
EP | Electroplated(電気メッキ) | 電気的に薄い金・銀層を付着 |
SP | Silver Plated(銀メッキ) | 表面に銀をコーティング |
(5)その他の刻印
刻印例 | 素材 | 特徴 |
---|---|---|
Pd950 | パラジウム | Pt族金属、軽量で耐食性あり |
SUS316L | ステンレス | 医療用にも使われる耐久素材 |
Ti | チタン | 軽量・アレルギーを起こしにくい |
Brass | 真鍮 | 安価で加工しやすいが酸化しやすい |

3、ブランド別ジュエリー刻印リスト
(1)国内ブランド編
- アイプリモ(I-PRIMO)
ハートマークと筆記体の「P」が重なったブランドロゴ。 - ラザールダイヤモンド(LAZARE DIAMOND)
ダイヤモンドのガードル部分にブランドロゴ。 - 銀座ダイヤモンドシライシ(GINZA DIAMOND SHIRAISHI)
ブランドロゴである「Diamond Shiraishi」の文字. - エクセルコダイヤモンド(EXELCO DIAMOND)
ブランドロゴである王冠マーク。 - ミキモト(MIKIMOTO)
真珠ブランドらしい繊細で上品なフォント。控えめながら鮮明。 - タサキ(TASAKI)
細身で均一なフォント。高級感と精密さを感じる刻印。 - スタージュエリー(STAR JEWELRY)
星型マーク付きの刻印がブランドの象徴。 - ロイヤルアッシャー(ROYAL ASSCHER)
王冠マークとブランド名を併記する格式ある刻印。
(2)海外ブランド編
- ティファニー(TIFFANY & CO.)
均一なフォント、深めの打刻。現行モデルはレーザー刻印が多い。 - カルティエ(CARTIER)
独特の筆記体ロゴ。文字間隔が詰まり気味で均一な深さ。 - ヴァンクリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)
筆記体と大文字が混ざった上品な刻印デザイン。 - シャネル(CHANEL)
太字のサンセリフ体。深めで均一な打刻が多い。 - ブルガリ(BVLGARI)
“U”が“V”になっている独特の書体が最大の特徴。 - ハリー・ウィンストン(HARRY WINSTON)
細い大文字で間隔が均一。高級感のあるレーザー刻印。 - ポメラート(POMELLATO)
柔らかいカーブを描く書体で、女性的な印象。 - ショーメ(CHAUMET)
筆記体とエンブレムマークを併用することが多い。
4、注意すべき刻印4選
ジュエリーの刻印には、素材やブランドの証明になるものだけでなく、誤解を招きやすいものや注意すべき刻印も存在します。
特に中古市場やネット購入時には、以下の刻印を見逃さないことが重要です。
- 「あとK」
「K18」の後に何らかの文字が付く場合(例:K18GP、K18GF)は、純金ではなく金メッキや金張りを意味することがあります。 - 「純金」のみ
「純金」とだけ刻まれている場合でも、必ずしもK24とは限りません。国際的な基準刻印(K24や999)がない場合は要注意です。 - 「PM」や「pm」のみ
昔のジュエリーで見られる刻印で、プラチナの可能性がありますが、純度が不明です。Pt刻印や数字がないと正確な純度判別はできません。 - 「洋銀」
ニッケル合金など銀色の金属を指す場合が多く、純銀とは異なります。見た目は似ていますが、価値は大きく異なります。
まとめ
ジュエリーの刻印は、単なる飾りやブランドロゴではなく、素材の純度・加工方法・ブランドの証明といった重要な情報を伝えるサインです。
金・プラチナ・銀などの貴金属刻印は純度を示し、金メッキや銀メッキの刻印は価値や耐久性を判断する材料になります。さらに、ブランド刻印は真贋判定や価値評価に欠かせません。
中古市場やネット購入時は、刻印の種類と意味を理解しておくことで、思わぬトラブルや損失を避けられます。

「HOW TO MARRY」編集部です。編集部では、婚礼司会者、元結婚式場勤務など結婚に関する豊富な知識を持ったメンバーが取材・運営を担当しています。皆様の幸せな結婚生活を応援する発信を行っています。ジュエリーコーディネーター保持メンバーが発信する公式Instagram、Xは、指輪購入に迷える方から高評価。運営会社についてはこちら。
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