お世話になった方や大切な友人、家族を招いて行う結婚式。
人生の中でも大きな節目となるからこそ、思い出に残るような式にしたいですよね。
結婚式の中で小さいながらも重要な役割を果たしてくれるのが、テーブル席の配置、ゲストのお名前、肩書きを示す「席次表」です。
今回はそんな結婚式席次表の、マナーやスケジュール、相場など事前にチェックしておくべきことをまとめてご紹介します。
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目次
1.席次表を制作するためのスケジュール
結婚式の準備といえば、式場の手配やドレスの準備などが優先されがちですが、なくてはならない存在であるのが席次表。
式までに準備が間に合わないとなると、当日の進行が滞る危険性もあります。
まずは、制作スケジュールの目安をご紹介しますので、参考にしてみてください。
1、挙式の1ヵ月半~2ヵ月前
挙式の1ヵ月半~2ヵ月前までには、席次表を手作りするか、専門業者もしくは式場に頼むのか、決めておきましょう。
どちらの方法を取るかによって、このあとの対応方法も異なってきます。手作りとオーダーのメリット、デメリットについてはこの後の章で詳しくご紹介しますので、そちらをご覧ください。
2、挙式1ヵ月前~1ヵ月半
挙式の1ヵ月前~1ヵ月半の間には、参加者の出欠を確定させるようにしましょう。
確定した参加者たちの席次を決め、肩書きをどう書くのかを決めるとよいでしょう。
3、挙式3週間前
挙式の3週間前になったら、実際に席次表の制作を進めましょう。
オーダーする場合はデザインを決めて発注し、手作りの場合は早速作り始めます。
4、挙式1~2週間前
挙式の1~2週間前になったら、いよいよ席次表の手配も終盤。
下刷りの校正、印刷の手配を行い、完成させるようにしましょう。 あとは式当日にゲストの手に渡るよう手配します。
2、手作りとオーダーのメリット・デメリット
結婚式の席次表を作るには、手作りする方法と、オーダーで制作する方法の2種類が一般的です。
続いては、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。二人の希望に合う方法はどちら?
1、席次表を手作りするメリット・デメリット
1、メリット
・リーズナブルに席次表を作成できる
席次表を制作する費用は手作りか、業者に依頼するかで異なってきます。
オーダーで制作する場合は、ショップやデザインによって値段は様々ですが、平均的には1部あたり500円前後。
一方、手作りの場合は1部あたり200円前後から作成することが可能。オーダーで制作するよりも、リーズナブルに席次表を作成できるのはメリットの一つでしょう。
手作りする場合はweb上にあるテンプレート素材を上手く活用すればほとんどコストをかけず作成することも可能です。
ただし、使用する紙やデザインなど細部までこだわればその分ぐっとお値段も上がりますので、ご注意くださいね
・席次表にオリジナリティが出せる
席次表を手作りすることで、既製品にはないオリジナルの席次表を作ることができるのもメリットの一つ。デザインセンスに自信があるという方には最適でしょう。
2、デメリット
・制作のこだわりによっては、オーダーよりも費用がかかる
一見すると手作りの方がお得に思えますが、実は手作りは凝れば凝るほどコストがかさみます。
最初はそれほどこだわりがなかったのに、作っていくうちにアレもコレも気になりだして色々とアレンジしたくなる、というのはよくある話。
コスト面を考えて手作りにしたけど、業者に依頼するよりもはるかに費用がかかってしまったという実例もあります。
・手間と時間がかかる
手作りで席次表を作る場合、手間と時間がかかる点も考慮するべきでしょう。
もともと細かな作業に慣れている人であればミスも最小限に留めることができるかもしれませんが、パソコン操作に不慣れだと、膨大な手間と時間がかかってしまいます。
デザインや使用する紙などを調べたりするのも、人によっては手間だと感じるかもしれません。
二人で楽しく制作をすすめられるのがベストですが、これらの面倒さから喧嘩に至ってしまうというカップルも少なくないと言います。
コストの安さに惑わされて手作りを選択してしたけれど、結果的には業者に依頼した方が安くついた……と後悔する可能性もあるので、お金だけでなく作業効率も考慮して検討することをおすすめします。
・印刷ミスや誤字脱字など、ミスするリスクが高い
手作りの場合、誤字脱字のチェックや、校正、印刷後の確認もすべて自分たちで行う必要があります。
専門業者を通さず、チェックする人が減る分だけ、手作りの場合はミスするリスクが高くなるのも、デメリットの一つかもしれません。
読む方に失礼のない席次表となっているか、最後の最後までしっかりと確認しましょう。
手作りのコストにのみにとらわれず、印刷ミスなどにかかるロス、余分な費用、そして期日までに間に合わなかった時の最悪の事態なども想定して判断するようにしてください。金額、時間、PCのリテラシーを鑑みて、ご自身の条件に合う方法を選ぶようにしましょう。
2、席次表をオーダーするメリット・デメリット
1、メリット
・スピーディーに席次表を作ることができる
席次表をオーダーで制作する場合は、ある程度の希望を伝えれば後はお任せで完成してしまします。
手作りと比べ手間がかからず、スピーディーに席次表が出来上がるため、結婚準備に追われて忙しいという方におすすめでしょう。
・手間がかからず、細かい作業が苦手な人でもOK
手作りの場合細かなPC作業やデザインの作業が必要となり、手間がかかります。
しかし、オーダーで作る場合はすべて業者が作業を行ってくれるため、細かな作業が苦手な方や、手間をかけたくないという人にぴったりです。
・ミスなどトラブルを回避できる
手作りの場合は制作のスケジュールや、校正作業、ミスがないかどうかなど自分たちで管理しなくてはいけません。
しかしオーダーの場合、発注してしまえば業者の方が期日までに納品してくれますし、確認作業も充実。「本番までに間に合わない!」「印刷ミスがあった!」などというトラブルも、回避しやすいというのもメリットでしょう。
2、デメリット
・費用がかさむ
先ほどもご紹介しましたが、オーダーで席次表を作る場合、手作りで制作するよりも1部あたりの費用は高くなる場合が多いです。
合計費用=一部あたりの値段✖️ゲストの数 なので、ゲストが多いほどこの格差は大きくなります。
そのため最大限、席次表制作の費用を抑えたいと考える場合は、オーダーするよりも手作りで制作する方が良いでしょう。
・オリジナリティに欠ける
基本的に業者に依頼する場合はフォーマットの中からデザインを選ぶことになりますので、少々オリジナリティにかけてしまう、というのはデメリットの一つかもしれません。こちらも発注する業者によって異なりますので、予め確認するようにしましょう。
3、席次表を作る上でのマナー
さて、席次表の制作方法が決まったら確認しておきたいのが、席次表を作る上でのマナー。
ゲストの名前を記載するだけでなく、席の配置やゲストの肩書きの書き方など、日本ならではのしきたりやルールがあります。
続いては、席次表を作る上でのマナーやルールをご紹介します。
1、席の配置と呼び名について
結婚式会場では、席に呼び名があります。
ここでは一般的に使用される、席の配置についての呼び名をご紹介します。
1、高砂(たかさご)
結婚式の披露宴や二次会で新郎新婦が座る席のことを、「高砂(たかさご)」と呼びます。
会場の前方真ん中に配置されることが多く、ゲストの席より一段高い作りになっているのが特徴。
二次会などでカフェやレストランで行われる場合は、ゲストと同じ目線でセッティングされることもあります。
一般的に、高砂に向かって左側を新郎関係者、右側を新婦関係者席が座ります。
2、上座(かみざ)
新郎新婦が座る高砂席から近い位置にある席を「上座(かみざ)」と言います。
一般的に、主賓と呼ばれる会社の上司など目上の方が、上座に座ります。
3、下座(しもざ)
高砂席から遠い位置にある席のことを「下座(しもざ)」と言います。
一般的に下座には親族が座り、その中でも関係が遠い親戚や高齢の方ほど上席に座り、一番高砂から遠い「末席」に両親が座ります。
2、席のレイアウトについて
結婚式の会場によって、テーブルやゲストの席をどのようにレイアウトをするか変わってきます。
いずれの配置も高砂に向かって左側が新郎側ゲスト、右側に新婦ゲストが座るのは変わりません。
ここでは一般的な席のレイアウト3つをご紹介していきます。
1、円卓スタイル
出典:http://zexy.net/contents/oya/kiso/sekiji.html
結婚式の席のレイアウトとして一般的に多いのが、高砂席の前に円卓をバランスよく配置する「円卓スタイル」。
この円卓スタイルのメリットは、新郎新婦をどの席からでも見やすいことが挙げられます。また円卓を囲むようにゲストが座る形になるため、テーブル内の人と会話をしやすいというのもメリットでしょう。
気を使いたいポイントは、妊婦の方やお子様連れの方、高齢のゲストの席です。これらの方々については、立ち上がりやすく、移動がしやすい席を案内するようにしましょう。
また、新郎新婦それぞれゲストの人数が異なる場合は、中央の席で調整するのがおすすめです。
異なったコミュニティの人たちを同じ席にする場合、場を盛り上げてくれるような方を真ん中にお座りいただくとよいでしょう。それまでつながりがなかったゲスト同士で、新しい交流を持つことができ、新たな縁につなげることができます。
2、くし型スタイル
出典:http://zexy.net/contents/oya/kiso/sekiji.html
大人数の披露宴の際におすすめなのが、高砂に向かって、縦に長いテーブルを垂直に配置する「くし型スタイル」。
長テーブルを利用することで、円卓スタイルよりも多くのゲストに座っていただくことができます。
ただし、テーブルを囲む円卓スタイルと比べ、長テーブルの場合は前後左右に座った人としか会話をすることができないため、ゲスト同士の会話が弾みにくいというデメリットもあります。
3、1本流しスタイル
少人数の披露宴でおすすめのレイアウトが「1本流しスタイル」。
こちらは新郎新婦も含め、参加者全員が一つの長テーブルに座るアットホームなタイプのレイアウトです。
一般的には新郎新婦が長テーブルの真ん中に隣り合わせで座ります。
4、席次表に記載する肩書きについて
結婚式の席次表は、ゲストの席を案内するだけでなく、参加されるゲストの紹介も兼ねています。
そのため席次表に記載する肩書きは、名前と同じように確認して記載する必要があります。
地域によって肩書きのマナーが異なることがありますので、親族や式場の方に確認しましょう。また、両家で表記を統一しましょう。
それでは、一般的に用いられる肩書きをご紹介していきます。
1、ゲストの場合
・仕事関係者
重要なゲストである仕事の関係者。
基本的には下記のように、ゲストの会社名、役職名、役職がない場合は部署名などを記載します。
「株式会社○○ 代表取締役社長」
「○○市議会議員」
「県立○○高校 校長」
「○○流 師範」
先輩や同僚、同期の場合は、下記のように企業・部署の記載をするか、「先輩」「同僚」「同期」と記載するようにします。後輩の場合も「同僚」と記載するのが一般的です。
(企業・部署名の記載がある場合)
「株式会社○○ 営業部部長」
「株式会社○○○○支店」
「新郎元上司 現在○○株式会社 取締役」
(間柄のみ記載する場合)
「新郎上司」
「新郎勤務先先輩」
「新婦同僚」
「新婦勤務先同僚」
「新婦会社先輩」
ゲストが退職している場合は 会社元上司(先輩・同僚・同期など)とし、新郎新婦が退職している場合は 元会社上司(先輩・同僚・同期など)とするのが一般的です。
・恩師、恩人
学生時代の先生や教授をお招きする場合、「恩師」「恩人」という肩書きを使用します。この時、新郎新婦で肩書きを合わせることを忘れないように注意しましょう。
・友人や先輩、後輩
仲の良い友人や同期、先輩や後輩についても、新郎新婦で肩書きを合わせて記載することが重要。後輩の場合も友人とします。
またどのような間柄かということではなく、どの場所で出会ったかも記載すると、ゲスト同士の会話が弾みやすくなります。
記載についてはこちらを参考にしてみましょう。
(間柄のみ記載する例)
「新郎友人」
「新郎知人」
「新郎同期」
「新婦先輩」
(場所と間柄を記載する例)
「新婦大学先輩」
「新婦中学友人」
・そのほか目上の方
そのほか目上のゲストについては「来賓」という肩書きを使用するのが一般的です。
・お子様のゲストについて
お子様のゲストについては下記のように記載します。
「○○様お子様」
「○○様御令息」
「○○様御令嬢」
2、家族・親族の場合
家族や親族についても正確な肩書きを使用する必要があります。基本的に親族については、「新郎(もしくは新婦)+肩書き」というように記載し、肩書きに「様」はつけません。ここでは一般的に使用される肩書きをご紹介します。
・新郎新婦
新郎新婦は招く側になりますので、敬称・肩書きはつけません。
・両親や兄弟について
「新婦父」「新郎母」「新婦兄」「新郎妹」というように、シンプルにそのまま肩書きを記載します。
・父母の兄・姉
両親の兄や姉については「新郎伯父」「新婦伯母」というように記載します。
・父母の弟・妹
両親の弟や妹にあたる方については「叔父」「叔母」と記載します。
・兄弟・姉妹の配偶者
兄弟の配偶者をお招きする場合は、配偶者が男性の場合「義兄」「義弟」、配偶者が女性の場合「義姉」「義妹」と記載します。
・兄弟、姉妹の子供
兄弟や姉妹のお子さんもお招きする場合は、「甥」「姪」と記載します。
・祖父母
祖父母を招く場合も、シンプルに「祖父」「祖母」と記載します。
・祖父母の兄弟、姉妹
祖父母の兄弟、姉妹を招く場合は「大伯父」「大叔父」「大伯母」「大叔母」と記載します。
・年上のいとこ
年上のいとこについては「従兄」「従姉」と記載します。
・年下のいとこ
年下のいとこについては「従弟」「従妹」と記載します。
・そのほかの親族
そのほかにも細かい肩書きはありますが、わかりづらくなってしまうような関係性の場合はシンプルに「親族」と記載します。
5、まとめ
ペーパーアイテムの中でも重要な役割を果たす、結婚式の席次表。きちんとした準備をして、思い出深い結婚式にしたいものですね。地域によってマナーも変わってくるので、詳しくはご両親に聞くなどして確認してくださいね
「HOW TO MARRY」編集部です。編集部では、婚礼司会者、元結婚式場勤務など結婚に関する豊富な知識を持ったメンバーが取材・運営を担当しています。皆様の幸せな結婚生活を応援する発信を行っています。ジュエリーコーディネーター保持メンバーが発信する公式Instagram、Xは、指輪購入に迷える方から高評価。運営会社についてはこちら。
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