花嫁さんのイメージが現れるウェディングブーケ。花の種類や色、形によって与える印象は様々です。今回は、「凛とした美しさ」「堂々とした品格」「大人でエレガント」といった雰囲気を持つ、”カラー”を使ったブーケをカタチ別、色別にご紹介します。
カラーの品種についても出来る限り明記し、カラーの代わりとなる花材についてもお伝えします。これをチェックすれば、ご自身がイメージするブーケをオーダーしていただけるはずです。ぜひ参考にしてください。
ギフト | ブランド名 | 詳細 |
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目次
1.カラーってどんなお花?
(1)特徴、旬について
サトイモ科の植物です。ラッパのような花びらと思われがちな部分は、実は花びらではありません。仏焔苞(ぶつえんほう)と呼ばれる葉の部分です。
市場にカラーが出回るのは3~7月で、最盛期は6月といわれています。カラーの種類によって旬も変わってきますので、詳しくはお花屋さんに確認してみてくださいね。
(2)花言葉
乙女のしとやかさ、清浄、華麗なる美など
(3)カラーの名前の由来と伝説
カラーの名前の由来には諸説あります。
- ギリシャで美しいを意味する「カロス(」がカラーの語源。
- 白く大きな仏炎苞(ぶつえんほう)が、修道女の襟(カラー)に似ていることから。
- ギリシャ神話では、全能の神・ゼウスの妻である女神・ヘラが我が子のヘラクレスに母乳を与えていた際に、こぼれたところから出来た花と伝えられている。
また美の女神・ヴィーナスはヘラの美しさに嫉妬し、カラーの中心に棒の様なものを作り、今の花姿になったのだとか。
いずれの説も浪漫がありますね。
2.色別カラーブーケ
(1)白系
カラーと言われて真っ先にイメージするのが白いカラー。カラーの白さとくるんと巻いた花びらがウェディングドレスの裾にも似ていることから、結婚式にぴったりの花とも言われています。今やブライダルに欠かせない人気品種となっているのが小ぶりで白さの際立つ「クリスタルブラッシュ」と太い茎が存在感のある「ウェディングマーチ」です。
ブーケの形によって印象も変わってきますのでご紹介していきます。
①アームブーケ
茎の部分を自然に束ね、腕で抱えるように持つアームブーケ。細く長く、縦に流れるように咲くカラーの特徴を生かせます。長身でマーメイドや細身のスレンダーなドレスをお召しになる花嫁さんによく似合います。
生花のアームブーケやクラッチブーケは保水が出来ないので、もって3時間程度。途中でお花がくたびれてしまいます。前撮りや挙式の1時間程度なら生花でも安心です。
出典:http://www.kukka-flowers.com
花材:カラー(ウェディングマーチ)
太さのある茎を見せるアームブーケは、花嫁の飾らないナチュラルな魅力を引き立てます。
花材:カラー(アクアリウム)、サイラン、ミスカンサス、クリスマスローズ
真っ白でエレガントなカラーは気高く、品のある女性を連想させます。
花材:カラー(クリスタルブラッシュ)、菊(スプレーマム)など
少し和のテイストを感じるアームブーケ。クリスタルブラッシュは、耐久性に優れているので長時間のパーティーでも安心ですよ。
出典:http://restaurant-luke.ldblog.jp
花材:カラー(ウェディングマーチ)、バラ
クールな印象を持つカラーもバラとの組み合わせで可愛らしい印象に。
②クラッチブーケ
茎までスタイリッシュなカラーだからこそ、クラッチ型も人気。
まっすぐ長く咲く美しさをまとって、大人エレガントな花嫁になってくださいね☆
花材:カラー(クリスタルブラッシュ)、ミスカンサスなど
小ぶりのカラーをぎゅっとまとめたブーケ。シンプルで美しい印象です。
出典:http://www.kukka-flowers.com
花材:カラー(クリスタルブラッシュ)、アジサイなど
秋色のアジサイと大きな緑の葉っぱがモダンな雰囲気を醸し出しています。
花材:カラー、ピンクのアジサイ
アジサイにパールのアクセをあしらい可愛らしい雰囲気に。持ち方次第でステッキブーケのようなフォルムにも見えます。
③ラウンドブーケ
丸いフォルムにまとめたラウンド型。束ねられたカラーは1本の時とはまた違った表情を見せてくれます。可愛らしさ、元気さを感じるデザインです。
花材:カラー(クリスタルブラッシュ)、ガーベラ、ラナンキュラス、アストロメリアなど
花びらの質感の違いを楽しめるブーケ。写真映えもばっちりです。
花材:カラー(クリスタルブラッシュ)、バラ
周りをクリスタルブラッシュで囲んだユニークなブーケ。茎についたパールが雫のよう☆
花材:カラー(クリスタルブラッシュorサッポロ)、トルコキキョウ、ピンクのバラ
金銀の水引をプラスして和ブーケに。パステルカラーのお着物に似合いそう☆
花材:カラー(クリスタルブラッシュ)、赤いバラ
おめでたい紅白の色味に、金銀の水引が和を感じさせます。
④ティアドロップブーケ
「涙のしずく」を逆さにしたのように見えることからその名がついたティアドロップブーケ。ラウンドブーケの下のほうを少し垂らしたようなデザインです。
使われる花材は、ユリやカサブランカのイメージが強いですが、隙間なくぎゅっと重ねたカラーで作るティアドロップブーケも新しくて素敵ですよ!
花材:カラー、白バラ、ミスカンサス、利休草
輝く白さのカラーを40本集めたティアドロップブーケ。一つの大きな花のようですね。
花材:カラー(クリスタルブラッシュ)、トルコキキョウ、ブルースター、利休草
ブルースターの青色がアクセントになって個性的です。
花材:カラー(クリスタルブラッシュ)、フタマタイチゲ、ワイヤープランツ
真っ白なカラーの脇からチラチラと見え隠れするフタマタイチゲがとっても可憐です。
⑤キャスケードブーケ
「小滝」を意味するキャスケード。流れる滝のように上から下に向かってラインを描く逆三角形のフォルムはウェディングの王道として人気です。こちらもユリやカサブランカが使われることが多いですが、カラーもぴったり!高貴でスレンダーな印象です。
花材:カラー、ミスカンサスなど
流れるようなフォルムが美しいカラーのキャスケードブーケです。
花材:カラー、利休草など
カラーをメインに動きのある優しいグリーンがボリューム感を出しています。
出典:http://www.atelier-mint.com
花材:カラー、白バラなど
優美なロングキャスケードブーケ。厳かな教会式によく合いそうです。
花材:カラー、白いバラ
大輪のカラーの下に、茎を長く垂らしたカラーが歩くたびに揺れてエレガントです。
(2)ピンク系カラー
カラーと聞いて真っ先に浮かぶのは白いカラーの花かと思います。ですがカラーには様々な色合いのピンク系カラーがあるんです。鮮やかなピンクの「ガーネットグロー」。シックで赤みがかった「ルビーローズ」。ダーク系ピンクの「キャプテンロマンス」…。なりたいイメージに合うピンク系カラーを探してみてください。
①クラッチブーケ
花材:カラー(ガーネットグロー)
ピンクのグラデーションが美しいガーネットグローのクラッチブーケ。
花材:カラー(ガーネットグロー)、グリーンのアジサイなど
黄緑とピンクのコントラストがフォトジェニックなブーケですね☆
花材:カラー(マジェスティックレッド、ホットチョコレート、ガーネットグロー)、バラ(ピンクイブピアチェ)
3種類のワインレッドやピンクのカラーを使った動きのある贅沢なクラッチブーケです。
②アームブーケ
花材:カラー(マジェスティックレッド、ホットチョコレート、ガーネットグロー)、バラ(ピンクイブピアチェ)
3種類のワインレッドやピンクのカラーを使った動きのある贅沢なクラッチブーケです。
花材:カラー、バラ、モンステラ、ハイドレンジアなど
白とピンクのカラーを組み合わせたクラッチブーケ。とても華やかで可愛らしい印象です。
(3)パープル系カラー
ウェディングのシーンでは見かけることの少ないパープル系カラーですが、大人なエレガントさ、優美さを表現したい方にはぴったりの雰囲気を持っています。主な品種としては濃いパープルピンクの「キャプテンプロミス」、ダークな紫色をした「ホットチョコレート」、白と紫のツートンカラーが人気の「ピカソ」があります。自分らしい目新しいブーケを持ちたいとお考えの花嫁さん、必見です!
①クラッチブーケ
花材:カラー(キャプテンプロミス)
淡いピンクのドレスに映える、濃いパープルピンクのクラッチブーケ。
出典:http://flowerarts-violeta.com
花材:カラー(ホットチョコレート)など
ホットチョコレートという名前からは想像できないほどシックで高級感のあるカラーです。
花材:白と紫色のカラー(ピカソ)、クリーム色のカラー(ブラックアイビューティー)、アジサイ、ギボシなど
グラデーションが美しい紫のカラー。花嫁のセンスを感じるブーケです。
出典:http://store.shopping.yahoo.co.jp
花材:カラー、ユーカリ(いずれもアートフラワー)
モダンでシックな印象です。光沢あるボルドーのリボンがお花とマッチしていますね☆
②アームブーケ
花材:カラー
総レースのタイトなウェディングドレスに、シャープなカラーが凛と咲き誇ります。
花材:カラー、バラ、マム、秋色あじさい、ブルーベリーの実
ワインカラーのグラデーションが美しいアームブーケです。花嫁の手元にこんもりと秋色の花々をまとめています☆
花材:カラー(ホットチョコレート)
甘い品種名からは想像できないほどダークで大人っぽいパープルのカラーです。
花材:カラー(ホットチョコレート)、ダリア(黒蝶)ライラック(センセーション)、シンビジウム(アンティーク)
重厚感、風格のあるカラーのアームブーケ。お色直しのドレスに合わせて持ちたいですね。
(4)イエロー&オレンジ系カラー
姿・形に品格があるカラーの中でも「元気さ、天真爛漫さ」を表現できるのが、イエロー&オレンジ系のカラーです。品種としては、透き通るような黄色を持つ「レモン」鮮やかな濃い黄色をもつ「フローレックスゴールド」があります。よりオレンジに近い色味なら「ハイブリットオレンジ」、「ベストゴールド」がおすすめです。当日お召しになるウェディングドレスとの相性もイメージしながらご覧ください。
①クラッチ&アームブーケ
花材:カラー
大人っぽさの中にも元気さ、天真爛漫さを感じる黄色のカラーブーケです。
花材:カラー(マンゴーイエロー)、スノーボール、ミニバラ(ソフトイエロー)、ブルーベリーリーフなど
トロピカルフルーツを思わせるような黄色のカラーと黄みがかったミニバラがマッチ!
花材:カラー(レモン)、アジサイ(グリーン:ホワイト)、ラナンキュラス、ベリー、レモンリーフ、利久草
グリーン、ホワイトを基調としたブーケにアクセントとしてカラーを取り入れてもオシャレ♪
花材:カラー
元気なオレンジと葉っぱでアレンジされたリボンが個性的なアームブーケです。
②キャスケードブーケ
花材:カラー、バラなど
カラーを主役に、フリルの花びらが可憐なバラをあしらったアートフラワーのキャスケードブーケ。周りを囲う動きのあるグリーンは、カラーの茎です。
3.カラーの代用花材
旬は3月から7月と通年あるとは限らないカラー。結婚式当日に思ったカラーが仕入れられないことがあるかもしれません。そんな時に参考にして頂きたいカラーと似た雰囲気の花々をご紹介します。
(1)アンスリウム
南国ムード漂う熱帯地方の植物。実際にハワイで大人気で「Heart of Hawaii」という別名で親しまれています。
カラー同様、サトイモ科の植物で、白い花びらのような部分は、仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる葉です。
ワックスがかかったような光沢があり、主に白、ピンク、赤のアンスリウムがあります。
1年を通して市場に出回るお花で、最盛期は6~8月です。
(2)鉄砲ユリ
出典:http://ichiecarpe.exblog.jp
沖縄などの海岸に自生する日本原産の鉄砲ユリ。 花の形が筒状で、鉄砲の形に似ていることから鉄砲ユリと名付けられたといわれています。
こちらは鉄砲ユリだけを使ったキャスケードブーケ。薄く緑がかった花びらがカラーを連想させます。
通年手に入りやすいお花ですが、旬は6月から8月です。
(3)デンファレ(ローラ)
デンファレの中でも特別美しいと称賛される高級品種がローラ。なめらかな純白の花びらがどことなくカラーを連想させます。茎にほのかな赤みがあるのが特徴です。水持ちがいいのでプレゼントの花束としても人気があり、アレンジメントやブライダル装花はもちろんのこと、ハワイの花飾り「レイ」の材料としても有名です。
鑑賞期は、6月から9月。
(4)デンファレ(ジャックハワイ)
小さな花がすずなりに咲く「ジャックハワイ」は国産デンファレの代表品種。
花が小さめで締まっていて、茎も固くしっかりしていて持ちもいいです。暑い夏に涼しさを感じるお花ですね。鑑賞期は、6月から9月。
4.まとめ
いかがでしたか?カラーのお花はどの品種、どの色味も花嫁を輝かせる魅力を持っています。選ぶ色味やアレンジ次第で雰囲気を変えられるのも面白いところです。また、カラーの品種改良も進み、市場に出回る時期も増えつつありますが、通年あるとは限らないので、まずは直接確認してみてください。
あなたのイメージにぴったり合うカラーを選んで、素敵な結婚式を迎えてくださいね!
「HOW TO MARRY」編集部です。編集部では、婚礼司会者、元結婚式場勤務など結婚に関する豊富な知識を持ったメンバーが取材・運営を担当しています。皆様の幸せな結婚生活を応援する発信を行っています。ジュエリーコーディネーター保持メンバーが発信する公式Instagram、Xは、指輪購入に迷える方から高評価。運営会社についてはこちら。
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