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なかなか妊娠しない…男女別不妊原因と妊娠における相性について

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    これをお読みの方の中には、妊娠を希望されているけど、なかなか妊娠しない・・・とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

    今回は、男女別・不妊の原因と妊娠における相性についてご紹介していきます。ご参考になれば幸いです。

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    1、男女別・不妊の原因は?

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    不妊の原因は女性だけではなく、男性にある可能性も少なくないことをみなさんはご存知でしょうか?

    ここでは、男女別の不妊の原因についてご紹介していきます。ご参考になれば幸いです。

    (1)女性に見られる不妊の原因とは?

    女性に見られる主な不妊の原因には、下記のような5つの原因が挙げられます。

    ①排卵因子

    排卵因子とは、「排卵していない」「排卵はしているが周期がバラバラ」「無排卵の周期がある」などの排卵がうまくいっていないことが原因となる症状のことです。

    その原因は検査をして見ないと分からず、検査の結果「比較的治療がしやすいもの」と「比較的治療のしにくいもの」に分けられます。

    症状に気がつくためには、基礎体温を記録し、排卵がないあるいは排卵の周期が一定ではないことがわかった場合には、なるべく早く産婦人科で詳しい検査を受けるようにすることが重要です。

    ②卵管因子

    卵管因子とは、卵管が詰まっていたり、あるいは狭くなってしまっているなどの症状のことです。

    卵管因子の原因として考えられることは、子宮内膜症、クラミジア感染症による卵管炎、手術の後遺症としての癒着が挙げられます。

    万が一心当たりがある場合には、産婦人科で一度検査をするようにしましょう。

    ③子宮因子

    子宮因子とは、子宮筋腫やポリープ等があるなどの症状のことです。

    子宮筋腫は、女性の30%に見られる疾患で、子宮の筋肉内に良性のコブができる症状で、コブが子宮内膜に近ければ近いほど着床の障害となりやすいというものです。

    また、子宮内膜ポリープは子宮の粘膜にできるイボのことで、検査でも見落とされやすい疾患です。

    イボがあることで、受精卵が子宮内膜にたどり着いても着床できない場合があり、不妊の原因として考えられます。

    ④子宮頸管(けいかん)因子

    子宮頸管とは、女性の膣と子宮の間にある管のことで、子宮頸管因子とは、頸管(けいかん)炎や粘液分泌異常等が原因となるなどの症状のことです。

    子宮頸管粘液の分泌不全では、子宮頸管粘液の分泌が不十分なことで、精子が正常に子宮まで上がっていけなくなってしまいます。

    また、子宮頸管の炎症では、クラミジア感染、HPV(人パピローマウイルス)の感染が原因として考えられ、子宮頸管の内側が炎症を起こしてしまうことで精子の侵入を阻んでしまいます。

    ⑤免疫因子

    免疫因子とは、免疫反応が原因となり、受精や着床をさまたげてしまうなどの症状のことです。

    はっきりとした原因は今だに解明されていないそうですが、本来害ではないものも身体の防護機能が害として反応してしまう症状のことです。

    近年では、結婚前にブライダルチェックとして子宮の病気や状態の検査を行う女性も増えてきており、ブライダルチェックは比較的一般的な検査として知られています。

    ブライダルチェックには様々な検査項目があり、自身で検査項目を選ぶことができます。結婚前に検査を行い、自身の身体について把握をしておくこともおすすめです。

    (2)男性に見られる不妊の原因とは?

    男性に見られる主な不妊の原因には、下記のような2つの原因が挙げられます。

    ①性機能障害

    性機能障害とは、性欲、勃起、性交、極致感のいずれかひとつ以上欠けるか、もしくは不十分なものと言われています。

    このような症状にもリハビリテーションなどの対処法があります。いずれかの症状を感じる場合には、泌尿器科に相談をするようにしましょう。

    ②精液性状低下

    精鋭き性状低下とは、精液中に含まれる精子の数が減少してしまっていたり、精子の運動率が低下してしまったりする症状のことです。

    男性の場合は、他の基礎疾患やストレス等に大きく影響されることもあると言われています。

    男性の場合でも、精液や精子の量や状態を調べる精液・精子チェックを不妊検査として受けることができます。近年では、妊活中の男性の中でも比較的ポピュラーな検査となってきているため、女性がブライダルチェックを受けるのと同じように検査を受けてみるのもおすすめです。

    2、なかなか妊娠しない・・・精子と卵子に相性はある?

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    結論から言うと、相性の問題が原因でなかなか妊娠しにくいと言うケースもあるようです。しかしながら、相性の問題が原因で妊娠のできないケースは、不妊原因全体の13%であると言われています。

    また、妊娠においての相性と呼ばれる原因には大きく分けて「子宮頸管粘液と精子の相性」と「受精に関わる精子と卵子の相性」の2種類があり、それぞれにしっかりと対処法があります。そのほかには、遺伝子的な相性によって妊娠しにくいケースもあります。

    下記では、それぞれの妊娠においての相性と呼ばれる原因について、詳しくご紹介していきます。

    (1)子宮頸管(けいかん)粘液と精子の相性

    女性器の膣と子宮の間にある、子宮頸管(けいかん)で分泌される粘液と精子の相性によって妊娠に至らないケースがあるようです。子宮頸管(けいかん)粘液中には特定の精子だけ動きを止めてしまったり、攻撃してしまったりする抗体が含まれていることがあるため、健康な精液であっても子宮までたどり着き、受精するまでに至ることが困難となってしまうそうです。

    この抗体は「抗精子抗体」と呼ばれ、抗精子抗体にも精子どうしを大きな塊にしてしまうことで、子宮頸管を通りにくくさせてしまう「精子凝集抗体」と精子の動きを奪ってしまう「精子不動化抗体」の2種類あります。

    現在、これらの抗体が作られる原因が明らかになっていないことから、「相性」と言われています。

    抗精子抗体は、血液検査で検査をすることができます。実際に抗精子抗体が見つかった場合には、人口受精、体外受精が選択されることがほとんどで、タイミング法を用いて性行為を行ってみたり、人工授精により妊娠をすることができることもあります。

    (2)受精に関わる精子と卵子の相性

    精子は、射精された瞬間から子宮に向かって一斉に泳ぎ始め、1番最初に卵子に到達、卵子に侵入することができたら受精が成立します。

    人の卵子は、透明帯というタンパク質でできた殻で守られており、精子が卵子に入り込むためには頭部の先にあるアクロソームという部位から酵素を出し、この酵素で殻を溶かして卵子に入り込む必要があります。精子の侵入が成功した卵子の透明帯はタンパク質が変性し、受精幕と呼ばれる頑丈なバリアを作り、ほかの精子の侵入をブロックするようになります。

    この、精子が持つ酵素が卵子の透明帯を溶かすことができないことが原因で、精子が卵子に侵入できず妊娠でいないというケースがあります。

    特定の男性の精子の酵素が特定の女性の卵子の透明帯を溶かすことができない現象を、精子と卵子の「相性」と呼ぶ場合もあるようです。

    このようなケースの場合には、卵子に処置を施した上で体外受精や顕微受精によって受精を促すことによって、妊娠をすることができることもあります。

    子宮頸管粘液と精子の相性、または精子の運動の様子は「フーナーテスト(ヒューナーテスト)」と呼ばれる検査で確認することができます。

    フーナーテストとは医学的な相性を確認するテストで、別名「性交後テスト」とも呼ばれ、性行為後の子宮の状態を確認し、医学的に相性を確認します。。

    このテストは、排卵の時期や性行為後6〜12時間以内に検査を受ける必要があるため、受診のタイミングが重要になります。

    さらに、フーナーテストを受けるには、精子や子宮頸管粘液が正常であることが前提です。そのため、女性はブライダルチェックなどの検査を、男性は精液・精子チェック等を行った上で、異常が見当たらないのに妊娠しにくいという場合に、その他の原因を確認するための手段として行うことができるテストです。

    事前検査でそれぞれに原因が見当たらないのに、なかなか妊娠しにくいという夫婦はフーナーテストを受けてみるのも、原因を知るための一つの手段かもしれません。

    (3)遺伝子的な相性

    遺伝子的な相性によって、精子と卵子が受精しても着床しにくく受精卵が育たないというケースがあるようです。血縁関係がないのにも関わらず、夫婦の遺伝子配列が非常に似ている場合には、妊娠しにくくなると言われています。

    タイミング法や人工授精を試してみても効果が見られない場合には、しっかりと医師に相談をした上で体外受精や顕微受精に進んでみるのも方法です。

    まとめ

    今回は、男女別の不妊原因と妊娠における相性についてご紹介してきました。

    今回の記事が、妊娠を望んでいるけどなかなか妊娠しない・・・とお悩みの夫婦のご参考になれば幸いです。

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