妊娠確率を上げるための基礎知識と方法&方法別避妊手段と妊娠確率

これをお読みの方の中には、妊娠を望んでいらっしゃる方やそうでない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、妊娠確率を上げるための基礎知識と方法&方法別避妊手段と妊娠確立についてご紹介していきます。ご参考になれば幸いです。

1、妊娠確率を上げるための基礎知識

ここでは、妊娠の確率を上げるための基礎知識についてご紹介していきます。

(1)精子と卵子、排卵日との関係性とは?

女性の身体は、女性ホルモンの指令のもと様々な変化が起こり、成熟した卵巣から卵子が飛び出し妊娠する準備が整えられる時期が1ヶ月に排卵日の前後数日のみ訪れます。この排卵日の前後数日が一番妊娠の確率が高い時期であると言われています。

しかしながら、精子と卵子の寿命の長さが異なることから、排卵日当日が最も妊娠しやすい時期であるというわけではありません。

一般的に、精子の寿命は射精後5日程度、卵子の寿命は排卵後24時間であると言われています。卵子の寿命は精子の寿命より短く、さらに排卵後6時間程度で老化していくと考えられており、排卵から6時間の間に受精するのが妊娠確率を上げるのには理想のタイミングであると言われています。

精子が卵子と出会える卵管膨大部にたどり着くには、数十分から1〜2時間かかると言われており、さらに射精時には1億個排出される精子の数は、卵管膨大部にたどり着く頃には100〜1000個まで減少すると言われています。この中からさらに一つの精子のみが奇跡的に卵子の中に入り込み、受精をした受精卵が7日から10日かけて子宮にたどり着き、着床することができたらやっと妊娠が成立するのです。

この様に、精子と卵子の寿命の長さが異なることから、排卵日当日に性行為を行なったとしても、精子が卵子にたどり着く頃には卵子の寿命が来てしまっている場合もあるため、排卵日の2日〜前日に性行為を行い準備を整えておくことが妊娠をするのに理想のタイミングであると言えます。

(2)妊娠確率と年齢との関係性とは?

女性は卵子の元を200万個持って生まれ、思春期の時期には30万個程度まで減り、その後は増えることはなく月経が来るたびに少しずつ減少かつ老化していき、閉経を迎えると言われています。

一方で男性は、年齢とともに精子が劣化、老化するということはわかっていますが、卵巣の閉経のようなことはなく、日々精子が新しく作られます。

女性は、卵子が一番健康であると考えられている20代が最も妊娠しやすい年齢であると考えられており、自然妊娠の確率は25〜34歳前後が25〜30%と最も高く、35〜39歳前後が18%、40歳前後が5%と30代に入ってから自然妊娠の確率は徐々に低くなっていくことがわかっています。

また、男性も35歳を目安に徐々に精子の劣化が進み、毎日お酒をたくさん飲んだり、偏った食生活を送っていたりと生活の不摂生も精子の劣化に影響するそうです。

2、妊娠確率を上げる方法

妊娠確率を上げるためには、ご自身またはパートナーの排卵時期を知ることが最も重要で、排卵日を知るためには様々な方法があります。

ここでは、妊娠確率を上げるための排卵日について知る方法をご紹介していきます。

(1)オギノ式

オギノ式とは、産婦人科学者の荻野久作が発見した学説から考えられたものであることから「オギノ式」と呼ばれるようになった妊娠の可能性が高い時期を予測する方法です。

オギノ式では、過去6ヶ月間の月経データから月経周期を計算し、次回月経開始日の12〜19日前の8日間を妊娠の可能性が高い時期と予測します。

昔から妊活を行うにあたってオギノ式が利用されてきましたが、予測される期間が8日と長いことから、近年では補助的にしようされることが多くなってきているようです。

(2)基礎体温の計測

基礎体温は、月経などの女性ホルモンに伴う女性の身体のリズムを知る上でとても重要です。

女性の身体には、0.3〜0.5℃の間で推移する低温期と高温期があります。3ヶ月程度計測し続けることによって、自身の身体のリズムを知ることができます。

一般的に排卵は、基礎体温が低温期から高温期に移行した後に起こります。排卵の目安は、低温期の最後に一気に体温が下がる日(最低体温日)。排卵は、この最低体温日の前日から高温期に入るまでのどこかで行われると考えられています。

基礎体温を継続的に計測し、自身の身体のリズムを知ることで、より正確に妊娠の可能性が高い日を把握することができます。

(3)排卵検査薬

近年では、妊娠検査薬のように尿スティック状の本体に尿をかけて尿中の女性ホルモンのLH濃度(黄体形成ホルモンLH)の数値を測ることで排卵日を予測する、排卵検査薬を使用して排卵日を予測することもできます。

LHは普段から放出されているホルモンですが、卵胞が成熟して排卵直前になると急激に分泌量がアップします。

排卵は、LHの分泌が急激にアップしてから約40〜48時間以内に起こると考えられていることから、排卵検査薬を使用することで、妊娠の可能性が最も高いタイミングを知ることができます。

(4)病院で受診

自然妊娠でなかなか妊娠が難しいという場合には、一度病院で相談してみましょう。

病院でも基礎体温の計測、月経周期からの排卵日予測、排卵検査薬を使用して排卵日を予測、また卵の大きさを検査する超音波検査するのが基本的な診断内容である病院が多いようです。

月1回までの超音波検査は保険が適用されますが、月に2回以上超音波検査を行う場合には、保険適用外となるようです。

また、初診の検査結果や患者さんの希望によっては排卵誘発剤を使用する方法もあります。排卵の確実性を上げることで、妊娠の成功率が上がるのがメリットですが、一方で使用する薬によっては卵巣を強く刺激することで多胎妊娠や卵巣が膨れ上がり、お腹や胸に水が溜まるなどの症状を引き起こす卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になる可能性があるというデメリットが挙げられます。

医療、診察費は医療機関によって異なり、人によって治療内容も異なります。心配なことがある場合には、遠慮することなく医師にしっかりと相談するようにしましょう。

3、方法別避妊手段と妊娠確率

妊娠を望んでいる方がいる一方、妊娠を望まない方もいらっしゃると思います。

ここでは、方法別避妊手段と、妊娠確率についてご紹介していきます。

(1)コンドーム

コンドームは最も一般的な避妊方法で、性行為の際に男性器に被せるゴム製の袋で、膣内に精子の放出を防ぐ役割があります。

薬局やドラッグストアなどで手軽に購入することができますが、装着ミスやズレ、破損などによる避妊失敗率が高いことがデメリットとしてあげられます。

コンドームを使用した避妊方法での1年間の妊娠確率は2%ですが、装着ミスなどがあった場合には妊娠確率が18%までアップしてしまうため、避妊率は100%ではないということを理解しておく必要があります。

(2)OC(低容量経口避妊薬または低容量ピル)

OCとは、低容量経口避妊薬のことで、低容量ピルとも呼ばれている卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2つの女性ホルモンが含まれている避妊薬のことです。

毎日1錠規則正しく服用することで、高い効能が期待できる避妊薬です。

OCは女性主体で避妊することができ、生理不順の方でも月経周期をコントロールすることができたり、生理の量が減ることで生理痛が軽くなることがメリットとしてあげられますが、医師による処方が必要で、毎日かならず服用する必要があるため、飲み忘れてしまうことで妊娠確率が上がってしまうというデメリットも挙げられます。

OCを使用した避妊方法での1年間の妊娠確率は0.3%ですが、100%安全ではないということと、飲み忘れてしまった場合には、妊娠確率が一気に9%までアップしてしまうため、飲み忘れには十分な注意が必要です。

(3)リズム法

基礎体温を測定することで月経周期を計算し、妊娠の可能性が高い時期を把握し、その時期を避けて性行為を行う避妊方法です。

自身の月経、排卵周期を把握することができ、副作用がないことがメリットとして挙げられますが、基礎体温を計測するための専用の体温計を使用し継続的に毎日体温を計測する必要があることや、体調不良によって基礎体温が変動した場合に予測しにくくなることがデメリットとして挙げられます。

リズム法を正確に活用できた場合の1年間の妊娠確率は0.4〜0.5%ですが、タイミングが少しでもずれてしまうと妊娠率が24%と非常に高くなってしまうことがデメリットとして挙げられます。

(4)IUD(子宮内避妊用具)

子宮内に入れる小さな器具で、1度の装着で2〜5年避妊ができる避妊用具の事です。

女性主体で避妊が可能で、授乳中にでも使用する事などがメリットとして挙げられますが、生理の量が増えることがあったり、医師による装着または除去が必要なことがデメリットとして挙げられます。

IUDを着用した避妊方法で1年間の妊娠確率は0.6%程度だそうです。

(5)IUS(子宮内システム)

子宮の中に入れる小さな器具で、黄体ホルモンを放出するタイプの避妊用具の事です。1度の挿入で最長5年間、効果の高い避妊ができるのが特徴です。

女性主体で避妊が可能で、生理の量が減り生理痛が軽減される事などがメリットとして挙げられますが、挿入後数ヶ月は生理以外の出血があることや、医師による装着または除去が必要なことがデメリットとして挙げられます。

IUSを着用した避妊方法で1年間の妊娠確率は0.2%程度だそうです。

まとめ

今回は妊娠確率を上げるための基礎知識と方法についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

今回の記事が妊娠を望んでいる方、またそうでない方のご参考になれば幸いです。

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