「結婚式の予算をどのくらいにしようか・・・」
というお悩みは多くの新郎新婦が抱えています。結婚式の予算は結婚後のライフプランも踏まえて決めるべきなのですが、「なんとなく」決めてしまう新郎新婦さんも多いようです。
今回は、「なんとなく」結婚式の予算を決めてしまって結婚式後の生活が大変なことにならないように、結婚式の予算の決め方についても説明していきます。
また、予算を決めたものの「希望する式場だと予算が足りない・・・」ということもあるでしょう。そのような方のために、結婚式の費用をおさえるポイントについてもお伝えしていきます。
今回の内容が一生の思い出に残る結婚式のためのご参考になれば幸いです。
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目次
1、結婚式にかかる費用の相場
「ゼクシィトレンド調査2020」によると、結婚式で必要な費用総額の全国平均は354.9万円で、招待客の平均は約66人だったそうです。
結婚式の費用には一般的に挙式、披露宴、披露パーティーが含まれます。
結婚式を行う結婚式場や結婚式のスタイル、招待客の人数によってそれぞれ費用の差はあるようです。ここからは、結婚式の予算を決めるポイントをご紹介していきます。
なお、結婚式の費用と招待客数には相関関係があります。平均をベースで考えた場合、結婚式の費用は以下の計算式で算出される金額が一つの目安といえます。
- 「結婚式の費用=招待客の人数×5万円」
なので例えば、招待客が80人場合、80人×5万円=400万円が結婚式の平均費用と捉えておくといいでしょう。
2、結婚式の予算の決め方
次は、結婚式の予算の決め方をご紹介していきます。
(1)結婚式の予算の算出方法
結婚式の予算の算出方法は、下記の通りです。
- 結婚式の予算=「2人の貯金」+「ご祝儀」+「両親からの援助」-「新生活の準備費用」-「ハネムーンの費用」-「新生活のための貯金」
と考えます。
結婚式の予算を考える際には、まず結婚式の予算の構成要素について理解しておくことが重要です。
下記では、結婚式の予算の構成要素について詳しくご紹介していきます。
(2)2人の貯金
「ゼクシィトレンド調査2020」によると、結婚費用のための夫婦の貯金については85%の人が「していた」と回答しており、2人の貯金額は全国平均323.8万円という結果になったそうです。
やはり結婚を考えるにあたって、貯金はある程度必要になるようです。
(3)ご祝儀
ご祝儀の総額は、
- 「ゲスト人数×3万円」
で計算するのが一般的です。
ご祝儀の相場は、一般的に「友人・同僚」が2〜3万円、「上司・恩師」が3〜5万円、「親族」が5〜10万円ですが、実際に計算するには、ゲスト一人当たり3万円で計算するのが一般的です。
同上の調査によると、結婚式で頂く「ご祝儀」の総額は全国平均224.3万円となったそうです。
親族からの単価が最も高く全国平均7.1万円、次いで上司が全国平均4.1万円と続きます。ご祝儀は景気による変動、地域ごとの相場の違いなど可変要素が非常に多いため、低めに見積もって資金を準備する様にしましょう。
結婚披露宴に招くゲストの人数に比例してご祝儀は当然増えますが、同時に出費も増えるので、闇雲に人数を増やすのは得策ではありません。
(4)両親からの援助
同上の調査によると、結婚式を行った全国のカップルの77.8%が挙式、披露宴費用として両親からの援助があったと答えており、両親からの援助金の全国平均金額は187.8万円となったそうです。
調査結果からもわかるように、両親からの援助は珍しいことではありません。両親に援助してもらうかどうか、援助して欲しい金額もお二人で話し合っておくといいでしょう。
※参考:結婚式費用のおふたりの自己負担額の試算※
(例)招待客人数80人の場合
上述したように「結婚式の費用=(招待客の人数)×5万円」が費用算出の目安となるため、
80人の場合の結婚式の費用は80人×5万円=400万円。
ここから、自己負担額を算出すると下記の計算式になります。
- 自己負担額=(結婚式の費用)-(ご祝儀総額)-(両親からの援助額)
なお、ご祝儀の総額は平均3万円/人ですが、世帯ごといただくことを考慮し招待客の70%で試算します。
なので、「ご祝儀総額=(招待人数×0.7)×3万円」となり、
80人の場合のご祝儀総額は、(80人×0.7)×3万円=168万円。
ここで、両親からの援助の有無別に自己負担額を試算してみましょう。
case1. 両親からの援助が180万円(*全国平均)ある場合
400万円ー168万円ー180万円=52万
case2. 両親からの援助がない場合
400万円ー168万円=232万円
あくまでも平均値からの試算ではありますが、両親から援助を考慮せずに考えると招待客80人で200万円以上は自己負担となる可能性があると考えておくといいでしょう。
(5)新生活の準備費用
新生活の準備では、敷金、礼金や家賃、引っ越し代金や家具家電購入費などが必要となります。
新たに家具や家電を買いそろえる場合には、一般的に最低でも100万円程度かかると言われています。
新生活を送る家の家賃や広さからそれぞれに必要な費用を計算してみましょう。
(6)ハネムーンの費用
「ゼクシィ結婚トレンド調査2020」によると、新婚旅行にかかったお二人の旅行費用の全国平均は、61.4万円となったそうです。その他お土産にかかった費用の全国平均は10.4万円となったそうです。
(7)新生活のための貯金
新生活のため、念のために新生活のための貯金も考えておきましょう。あくまで参考であり、結婚式の直後に十分な貯金を残しておける新郎新婦さんは多くはありませんが、「家計の金融行動に関する世論調査(令和元年)」によると、2人以上の世帯の平均貯蓄額は以下の通りです。
- 20代 123万円
- 30代 142万円
この金額はあくまで目安です。ただ、新生活のため、結婚式後に100万円程度の貯金は残しておけるとよいでしょう。
3、予算を増やす方法
次は、結婚式の予算を増やす方法をご紹介していきます。
(1)貯金を増やす
お二人の理想の結婚式をするための予算を計算した上で、お二人の貯金を増やすよう努力をしましょう。
お二人の貯金を増やすためには、結婚資金を貯めるための口座を作ったり、家計簿をつけて支出を確認、投資や副業を行うなどの方法があります。
どの位貯金を増やしたいかを明確にした上で、お二人と目標金額に合った貯金方法を考えましょう。
(2)親からの援助または援助の増額を依頼する
親からの援助または援助の増額を依頼する事も予算を増やす方法の一つです。
「2、結婚式の予算の決め方」でもご紹介した通り、全国のカップルの77.8%が親からの援助を受けているといわれています。
どの位親からの援助が必要か明確にした上で、両親に相談をしてみましょう。
(3)ブライダルローンを利用する
ブライダルローンとは、結婚式や披露宴を行うために組む結婚資金のローンの事です。日本ではあまり知られていませんが、自動車を購入するときに組む「マイカーローン」や住宅購入の際に組む「住宅ローン」等と同じく、欧米では良く利用されているサービスです。
ローンを組むには様々な審査があるのが一般的ですが、ブライダルローンは比較的に審査基準が低く設定されているため特に利用しやすいのが特徴です。
4、結婚式の費用を節約する方法
ここでは、結婚式の費用を節約する方法をご紹介していきます。
(1)ウェディングアイテムを手作りする
ウェディングアイテムを手作りする事で、費用を節約する事ができます。
手作りできる主なウェディングアイテムは以下の通りです。
- 席次表
- 席札
- ウェルカムアイテム(ウェルカムボード等)
- 料理のメニュー表
- リングピロー
- 映像演出ビデオ(オープニングムービー、プロフィールビデオ、エンディングムービー等)
(2)持ち込みでレンタル代を節約する
以下のものについて、持ち込みによってレンタル代を節約することができます。
- ウェディングドレス
- 小物
- 装飾品
結婚式場や会場によって持ち込みができない会場や、持ち込み料がかかる場合もあるため、事前に確認をするようにしましょう。
(3)割安な外注業者に依頼をする
式場関係業者よりも割安ならば下記の様なアイテムについて、外注業者を選ぶことでも節約をする事ができます。
- ブーケやドレス
- プロフィールビデオ
(4)演出のオプションを追加しない
結婚式の演出は、オプションプランとして個別に値段が設定され課金されます。式場から提案される下記の様なものの中から、不要な物は省いてもよいでしょう。
- ウェルカム・ドリンク
- フラワーシャワー
- ブーケトス
- ドリンクメニュー/フードメニューのバージョンアップ
- 写真撮影
- ビデオ撮影
- 司会者
- スモーク
- 親への花束贈呈
など、いずれも『あったらいいな…』というものですが、見積もりがUPしがちな項目です。
一生の記念に残るものなので、写真撮影はプロにお願いし、ビデオは親族にお願いする、など工夫の余地があるかもしれません。
詳しくは、「後悔のない結婚式を!結婚式の費用で損しないために知っておきたい9つのこと」をご参考になさってください。
まとめ
今回は、結婚式の予算を決める際に知っておきたいことについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
結婚式はお金のかかる行事ですが、そのお金についてきちんと話し合って準備を進めていくことで、お二人が夫婦としてスタートをするためのいいきっかけになります。
今回の記事が、お二人の理想の結婚式を行うためのご参考になれば幸いです。
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