美しいウェディングドレス姿の最後の仕上げとして決め手となるのがウェディングベール。その見た目の華やかさから装飾機能に注目されがちですが、実は結婚式において託された意味があるのです。
それを証拠に、結婚式では愛する娘のベールを花嫁の母が下げ、花嫁の最後の身支度を整えるベールダウン、そして新婦に永遠の愛を誓う新郎がそのベールを上げるベールアップといた儀式があります。一体どんな意味が込められているのでしょうか?
今回は、ベールにまつわる意味と、ベールの種類を理解して、結婚式にぴったりのウェディングベールを選んでいただきたいと思います。
ギフト | ブランド名 | 詳細 |
---|---|---|
目次
1、ウェディングベールとは
ウェディングベールを身につける習慣は、古代ローマ時代から始まったとされており、新郎のもとにたどり着くまでの間、新婦を邪悪な存在から守るための魔除けの意味で使われていたそうです。
バージンロードの先にいる新郎にたどり着くまでの間に、母親が花嫁にベールをかけるのもこの慣わしが元となっています。
新郎が新婦のベールを上げるベールアップの儀式は、「ふたりを隔てる壁」を取り払うという意味があります。
2、ウェディングベールの種類
ウェディングベールはドレスの魅力を引き立てるだけでなく、会場の雰囲気や新婦の輪郭カバーなど、トータルバランスを整えてくれる大切なアイテム。
「ベールなんてどれも同じでしょ」と思っている花嫁はとっても損をしているかも!
ベールと一言でいってもたくさんの種類があり、花嫁のヘアスタイル、メイク、ドレス、会場の広さといった条件によって、映える長さやデザインの選び方は異なってきます。
ドレスとの相性や全体のバランスを考慮して選ばなければ、結婚式本番で不自然な印象を与えることになるかもしれません。
まずはベールの種類と特徴について解説していきます。
(1)マリアベール
聖母マリアが身につけていたことからその名がついたとされるマリアベール。顔のラインに沿うように流れる円形のレースは女性らしく上品な印象を与える王道ベールです。
どんな会場、ドレスにも合わせやすいタイプです。
(2)フラワーベール
その名の通り、花のモチーフをふんだんにあしらった可愛らしいベール。上品で華やかなので、ガーリーテイストを交えたい花嫁にぴったりです。
(3)ドットベール
ドットベールとは水玉模様がベールのあちらこちらに織り込まれた愛らしいデザインのベールを言います。
元気いっぱいのポップな花嫁を演出してくれるのが特徴。
ポイントは水玉模様の大きさをドレスやメイクにしっかりと合わせること。
(4)ビーディングベール
出典 http://queenbee1924.tumblr.com
ビーズ刺繍をベールの先端に施したデザイン。
花嫁の動きに合わせてビーズ刺繍がキラキラと輝きを放ち、花嫁の表情を明るく照らしてくれます。
バージンロードを歩いていく新郎新婦をよりドラマチックに演出してくれることでしょう。
(5)カッパベール
カッパベールとは、両手首をベールの裾に通してストールを羽織るように身に纏うデザインのことを言います。
日本ではあまりなじみのない種類ですが、ほかのベールとは一味違う個性的なデザインなので人とは違うエッジの立った結婚式にしたい花嫁にはおすすめかもしれません。
肩がベールにすっぽり隠れてしまうので、肩のラインや二の腕の太さをカバーしたい方からも選ばれています。
(6)金糸ベール
金糸をベールにあしらったゴージャスなデザイン。
ベールが動くたびに金糸がまばゆい光を放ち、ダイヤモンドのような美しい光の反射を見せてくれます。
ゴージャスかつエレガントな雰囲気をイメージされている花嫁にぴったりのデザインです。
(7)ジュリエットベール
出典 http://www.allysonjames.net
「ロミオとジュリエット」のジュリエットが身につけていたことからその名が付いたとされるジュリエットベール。
後頭部でベールを束ねて帽子のように被るのがこのデザインの特徴。
カッパベール同様に珍しいデザインであり、クラシカルでコケティッシュなベールは、最近注目度が上昇しているヨーロッパ調の結婚式をイメージする花嫁にはおすすめです。
(8)バードゲージベール
顔を包み込むように被るバードゲージベールはベリーショートであることが最大の特徴。被っているその姿がまるで鳥かごのような印象を与えることからこの名がついたそうです。
首回りにや肩に特徴のあるドレスや、刺繍やレースでデコラティブな上半身のドレスと相性抜群です。
3、3つの種類から選ぶウェディングベールの長さ
ウェディングベールの長さは主に3つの種類に分けられます。
まず1種類目は、もっとも多くの花嫁から選ばれているロングベール。引きずるほどに長い裾はバージンロードで花嫁の存在感をひと際引き立て、360度どの角度から見ても美しく品のあるラインを演出してくれます。
2種類目は、ロングベールよりも短いミディアムベール。花嫁のお尻がすっぽり収まる程度の長さで、バックスタイルに個性があるドレスとの相性がよいと言われています。
そして3種類目が、ミディアムベールと比べてさらに短いショートベール。二の腕が隠れるほどの長さでベールの中でもっとも短いとされています。最近ではショートベールよりもさらに短いベリーショートベールというものも出てきているようです。
ショートベールは全体的にすっきりとした印象を与えてくれるので、明るく可愛らしい雰囲気のドレスや大きなモチーフのあるアクセサリーと合わせるとよく映えます。
4、顔型別!ぴったり合うウェディングベールの選び方
ベールは頭部につけるアイテムなので、ベールのデザイン次第で顔の印象も大きく変わってきます。
メイクやヘアスタイルとのバランスも大切ですが、花嫁の顔の形に合わせたベール選びも実は小顔効果を発揮する重要なポイント。
では、顔型別に花嫁の魅力を底上げしてくれるベールの種類をご紹介していきましょう。
(1)丸顔さん
全体的に丸みを帯びて愛らしい丸顔さんは、高さを出すことでシャープな印象を与えることができます。
高さを出すには縦のラインを強調することができるショートベールにフラワーなどの大きめモチーフをあしらうのがおすすめです。
ベールを高い位置につければ顔周辺がすっきりしてスタイリッシュな印象に。
(2)エラ張りさん
エラ張りさんの場合は、大ぶりでモチーフのたくさん入ったベールや個性のあるデザインベールを選ぶと両サイドのボリュームをカバーすることができます。
また、髪型をウェーブさせて頬の露出を控えるなど、ヘアスタイルも合わせて見直すとさらにシャープな印象になりますよ。
(3)逆三角形さん
逆三角形さんは基本的にどんなベールでも似合いますが、特におすすめしたいのは正統派のマリアベール。
少し高めの位置にベールをつけるだけでぐっとエレガントな印象に。
(4)面長さん
大人っぽく上品なムード漂う面長さんは、ワンポイントあるベールやモチーフのあるデザインがおすすめ。
ヘアスタイルも高さを出すよりシンプルでナチュラルなアレンジの方が華やかさも増して、普段大人っぽく見られがちな面長さんも、少女のような可憐さが演出できるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
ベールは長さやデザイン、つける位置や輪郭との相性によって花嫁のイメージも随分変わってきます。
ウェディングベールを上手に選ぶコツは全体のバランスを見て判断すること。
前から見ると完璧なのに、後ろ姿がアンバランス、ドレスとベールの相性は抜群なのに顔の輪郭と合っていない、ということもあるのでご注意を。
着る人にも、空間にも調和する最高のウェディングベールを選んでいただければと思います。
今回の記事がウェディングベール選びのご参考となれば幸いです。
「HOW TO MARRY」編集部です。編集部では、婚礼司会者、元結婚式場勤務など結婚に関する豊富な知識を持ったメンバーが取材・運営を担当しています。皆様の幸せな結婚生活を応援する発信を行っています。ジュエリーコーディネーター保持メンバーが発信する公式Instagram、Xは、指輪購入に迷える方から高評価。運営会社についてはこちら。
COMMENT
コメント
この記事に関するコメントはこちらからどうぞ
コメントはこちらからどうぞ