結婚式のムービーを自作したいけど手順が分からない……。
この記事をお読みのカップルの中にはお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結婚式のムービーは主役の新郎新婦が納得のいくクオリティに仕上げることはもちろん、結婚式に参列してくださるゲストの方々に楽しんでもらえるものでなければなりません。
そこで今回は映画のような結婚式のムービーを作成する方法や、ムービーを作成する上で知っておきたい注意点など、自作ムービーを成功させるコツをご紹介していきます。
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目次
1、結婚式のムービーを自作するカップルの割合とムービーにかかる費用
最近の結婚式で流れるムービーは総じてクオリティが高いのが特徴。一見すると「プロが作ったの?」と思うような本格的な映像ばかりですよね。
「映像制作会社に依頼しなきゃムービーは作れない」と思っているカップルもいらっしゃるかもしれませんが、実は結婚式のムービーは業者に依頼しなくても作ることは可能なのです。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2014」の調査によると、「ムービーを自作した」という回答が56%ともっとも多く、続いて「会場の提携業者に依頼した」という回答が43%、「外部業者への依頼」が18%という結果になっています。業者へアウトソーシングした割合は57%なので、自作するカップルと業務委託するカップルは同じくらいの割合で存在します。
また、映像制作にかかった費用総額でもっとも多かった回答は2万5千円未満で45%、続いて5万~7万円未満と25万円以上の回答で9%となっています。
結婚式のムービーは動画の長さや画像の枚数、また依頼する業者によっても料金が異なりますが、オープニングムービーで2~6万円、プロフィールムービーとエンディングムービーは同じ相場の3~10万円が平均相場となっています。
ムービー1つを依頼するのに最低でも2万円、すべて依頼する場合は20万円以上の費用を想定した方がよいでしょう。
2、結婚式のムービーを自作できる動画編集ソフト&アプリ7選
動画編集ソフトなんて使ったことがないという方やパソコン操作に慣れていない方は自作ムービーに挑戦するのは勇気がいると思いますが、最近の動画編集ソフトはパソコンスキルがなくとも簡単に操作できるものばかりなので安心してください。
それでは以下におすすめの動画編集ソフトをご紹介していきます。
(1)Windows ムービーメーカー
はじめてムービーの自作をされる方におすすめしたいソフトです。
扱いやすく非常にシンプルなのでパソコンに不慣れの方でもすぐに馴染めます。Windows ムービーメーカーを使った動画の制作方法について詳しくは「【結婚式ムービー用】Windowsムービーメーカーの使い方」の記事をご参照ください。
HP:http://windows.microsoft.com
(2)Video Pad
Windows ムービーメーカーよりも操作性に優れていると定評のあるソフト。完全無料で使えるのは30日間のみで、その後は有料版(7,199円)に切り替える必要があります。
(3)iMovie
Macの中でもっとも扱いやすいと言われている動画編集ソフト。
2013年以降に発売されている商品の場合は既に搭載済みなのでダウンロードする必要はありません。
また、それ以前のデバイスの場合は以下のサイトからソフトを取り込むことができます。iMovieを使った動画の制作方法について詳しくは「iMovieの使い方は?結婚式のムービー完成までの全手順」の記事をご参照ください。
(4)「PhotoCinema+ Wedding」
有料ですが、プロも認めるウェディングムービー作成ソフトです。
URL:http://www.digitalstage.jp/
(5)Cute Cut
スマホで動画編集をされたい方はこちらのアプリがおすすめ。
動画、写真、テキストを張り付けて独自の動画を作成することができます。
対応デバイスはiPhone限定となっています。
ダウンロード先:https://itunes.apple.com
(6)KineMaster
動画の切り取り、貼り付け、静止画のスライドショーなど、スマホでサクサク動画編集を楽しむことができます。Androidのみ対応となっています。
ダウンロード先:https://play.google.com
(7)レコフォト for wedding
結婚式用ムービー専用の動画編集アプリ。写真、動画の編集はもちろんのこと、好きな音楽を取り込んで動画と共に再生することも可能。音楽著作権もクリア済みなので作成した動画を公の場に出してもOK。2015年時点で111曲が使用可能となっています。
著作権申請手続きを経てDVDに仕上がったものが最短翌日営業で発送されるので結婚式まで時間がないというカップルにもおすすめです。
- iPhone版:https://itunes.apple.com
- Android版:https://play.google.com
3、結婚式用ムービーの種類
結婚式用のムービーと一言でいっても様々な種類のムービーがあります。まずはその種類の違いを知り、自分たちが作成したい動画のイメージを膨らませましょう。
(1)エンドロールムービー
エンドロールビデオとは披露宴の最後に流すムービーのことを言います。新郎新婦の退場時やその後に流れ、参列ゲストの名前を映画やドラマの出演者風に流します。その中で、ゲストから新郎新婦へお祝いメッセージや、新郎新婦からゲストたちへ一言お礼のメッセージを流すのが定番です。
(2)プロフィールビデオ
新郎新婦2人の馴れ初めを紹介する動画です。
(3)オープニングムービー
オープニングムービーとは披露宴の始まりに流すムービーのことを言います。
(4)余興用ムービー
余興用ムービーとは披露宴の合間に流すムービーのことで、主に友人や職場の同僚などが新郎新婦に向けてお祝いの言葉を動画で伝える際に使用されます。
メッセージ以外にもビデオレター形式、スケッチブックリレー、ダンスなど様々なアイデアが用いられています。
4、カッコいいムービーを自作する方法
出典 Kaspars Grinvalds / Shutterstock.com
自作用の動画編集ソフトが進化していることもあって結婚式ムービーもクオリティの高いものが増えています。
とはいえ、はじめて自作するとなれば手順に躓くことも多く、イメージと何となく違っていたり、カッコいい映像にしたいのにどこか平面的で抑揚が感じられない仕上がりになったりしてしまうこともあると思います。
そんなお悩みを持つカップルのために、メリハリのきいたカッコいいムービーを作る手順についてご紹介していきたいと思います。
(1)映像の流れを決める
どんなムービーであれ始まりから終わりまでの一連の流れにはストーリーがあると思います。
このストーリーを予め大まかに組み立てておいた方がスムーズにムービーを作成していくことができますので、まずはテーマに合わせて流れを決めていきましょう。
(2)効果音を決める
ムービーの中で1曲だけしか使わないという方が多いですが、これは臨場感の妨げに繋がるので非常に残念なポイントだと言えます。
ちょっとした効果音があるだけでも映像の雰囲気がガラリと変わってきますし、音の選曲が本格的であればあるほど映像にもリアリティが増していきます。
映画風のムービーを作成される場合は予告編ぽい音楽を選んで冒頭に流すとさらにカッコいいムービーを作ることができるでしょう。
(3)写真を動画のように見せるコツ
動画ではなく写真を使用してムービーを作成する場合、どうしても写真の動きに滑らかさを得られないためスローテンポとなってしまい、結果的にホームビデオちっくな仕上がりになりがちです。
しかしこの問題は写真を重ねる時間を工夫することで解消することができます。解決策としては以下の方法が挙げられます。
- 写真を時間の経過と共に少しずつ大きくしたり小さくしたりする
- 写真を2枚置く
- 編集ソフトの合成を使用する
- 写真の背景を少しずつ動かす
- テロップで動きを出す
写真を立体的に見せるコツとしては、写真以外の部分にも注目して動きを出すということです。
例えば背景のない画面に写真を映し出し、そこに黒字のテロップを入れるだけでは動きを感じられない動画となり、飽きてしまいます。
こんな時はテロップを派手に演出したり背景を作ったりして映像に臨場感を持たせるようにしましょう。
(4)テロップは太字と細字を使い分ける
出典 http://blogs.the-wedding.jp
同じフォントと出し方でテロップを作る方がいらっしゃいますが、写真の配置同様にテロップも同じものばかりを使っていると平面的なムービーになってしまうので、シーンによって使い分けることをおすすめします。
例えばオープニングのタイトルは太字にして効果音と共に派手に演出する、文字は黒と白のグラデーションをかけるなど、ちょっとした変化をつけるだけでも随分と印象が変わってきますよ。
(5)ナレーションを入れる
これはムービーの中身によっても異なってくるのでケースバイケースですが、ドキュメンタリー形式、映画の予告編、ゲスト参加型などの映像の場合はナレーションを入れた方がぐんとリアリティが増すのでおすすめです。
5、結婚式用ムービーを作る前に知っておきたい注意点
続いて、結婚式用のムービーを作る上で抑えておきたい注意点についてご紹介します。
既にご存知の通り、ムービー作成はプロの業者に依頼する方法と自作する方法の2種類がありますが、いずれの方法を選択する場合もポイントに注意しましょう。
ではそのポイントを以下に記述していきます。
(1)結婚式に参列してくれるゲストもムービーに登場させる
新郎新婦の生い立ちや馴れ初めをメインとした自己紹介であっても、ひたすら2人の写真しか出てこないのでは、見ているゲストは蚊帳の外。
過去に撮影した写真や集合写真などでもOKなので、2人のこれまでの人生に、参列しているゲストが関わっていると感じられるシーンを作らなければ観ている側の共感は得られません。
(2)5分前後を目安に作成する
結婚式のムービーに時間制限はありませんが、あまりにも長すぎるムービーは中だるみしてしまいます。ゲストの意識も散漫になるので、短すぎず長すぎない5分前後を目安に作成することをおすすめします。
(3)新郎新婦の写真は同じくらいの枚数に調整する
新郎新婦でまったく写真の枚数が異なる方がいらっしゃいますが、偏らないように同じくらいの枚数に調整しましょう。
結婚式は職場関係の知り合いから友人、そして親族も参列されます。
自己紹介に大きな偏りがある場合、違和感を覚えるゲストも当然いらっしゃいますし、写真の枚数が少ない側のご両親からしてみると決していい気持ちにはならないでしょう。
また結婚式のムービーは時間が経っても形として残り続けるものでもありますから、観ている人が気持ちよく楽しめるよう偏りなく作成していただきたいと思います。
(4)外で動画撮影をする場合の注意点
中には写真を使わず外で動画撮影をされるカップルもいらっしゃると思います。
外で撮影をされる時に盲点となりがちなのが周囲の雑音と画面サイズです。
日常会話のようなボリュームで発声すると周囲の雑音に掻き消されて何を話しているのか分からなくなることがあります。
動画撮影をする際は意識的に大きな声を出すようにしてはっきりと発音するように心掛けましょう。
また、スマホで撮影をする際は縦向きに撮影すると画面サイズが小さく表示されてしまうので必ず横向きで撮影するようにしてください。
三脚を使うと手ブレも少ない綺麗な動画を撮れるのでおすすめです。
6、結婚式のムービー作成でやってはいけないこと
クスッと笑えるユーモアある内容、感動的なムービー、ゲストへの感謝のメッセージなど、結婚式のムービーに基本的に決まった形式はありません。
しかしいくら自由であるとはいえ、常識を著しく欠いた内容ではゲストの心象も悪くなってしまいます。
ムービーを作成するにあたって、避けた方がいい内容を、実際にあった先輩カップルのムービー失敗事例をもとにご紹介していきます。
- 友人たちが裸でダンスしている余興ムービーが流れて会場がドン引き
- 職場関係の人がメッセージボードを持って次々に登場。観ている側は登場人物が分からない上にメッセージが流れるだけで飽きてしまう
- 新郎新婦の自己紹介ムービーに過去の恋愛エピソードを盛り込んでいた。友人同士の会話の中ならそれもOKだが結婚式という場には相応しくないと思った
- 自己紹介ムービーで内輪ネタがあまりにも多く何の話をしているのか理解できなかった
- テロップが小さかったり背景に同化したりしていて文字が見えなかった
年代の上の方や親族、会社関係者も出席する場なので、下品な振る舞いや過去の恋愛話、内輪ネタはご法度です。
また、映像クオリティの低いものも、晴れの日の舞台に水を差すので最低限の品質は担保しましょう。
結婚式のムービーの自作に関するまとめ
いかがでしたか?
ムービーは結婚式を盛り上げるために欠かせない演出のひとつです。それだけにふたりのこだわりを詰め込みたいものですが、独りよがりの内容や非常識な演出だと場がしらけてしまうので、結婚式に相応しいお祝い仕様のムービーを作成しましょう。
結婚式のムービーを自作するだけのパソコンスキルがない、テクニックに自信がないと不安な方もいらっしゃると思いますが、結婚式のムービーを成功させるのはテクニックよりも新郎新婦の強い想いです。
「ゲストに感謝の想いを伝えたい」「パートナーを喜ばせたい」という気持ちがあってこそ素晴らしいムービーを作ることができるのです。
テクニックに囚われず、シンプルに想いを込めて作成していきましょう。
今回の記事が結婚式ムービーを自作される新郎新婦のご参考となれば幸甚です。
「HOW TO MARRY」編集部です。編集部では、婚礼司会者、元結婚式場勤務など結婚に関する豊富な知識を持ったメンバーが取材・運営を担当しています。皆様の幸せな結婚生活を応援する発信を行っています。ジュエリーコーディネーター保持メンバーが発信する公式Instagram、Xは、指輪購入に迷える方から高評価。運営会社についてはこちら。
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