
ダイヤモンドのカットで有名なのはラウンドブリリアントカットですが、他にもさまざまなカットが婚約指輪や結婚指輪に使用されています。
今回はダイヤモンドのカットの種類やカットグレード、婚約指輪と結婚指輪におすすめのカットをご紹介します。
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目次
1、ダイヤモンドの加工方法3選
ダイヤモンドは「硬い」だけでなく「割れやすい」という特徴も持つため、専門的な技術が必要です。主な加工方法は次の3つです。
- ダイヤモンド同志で削る
- レーザー加工
- イオンビーム加工
(1)ダイヤモンド同士で削る
ダイヤモンドを削るには、同じ硬さを持つダイヤモンドを使うのが最も基本的な方法です。 粉末状にしたダイヤモンドを研磨盤(スカイフ)につけ、原石を押し当てて少しずつ形を整えます。 削る方向や力加減は、結晶構造によって適した角度が存在するため、熟練した職人の判断が欠かせません。
(2)レーザー加工
レーザーの熱でダイヤモンドの炭素を気化させ、微細な加工を行う方法です。 主に、チェーン穴を開けたり、インクルージョンと呼ばれる不純物を目立たなくする「レーザードリル」に使用されます。 使用されるのは「YAGレーザー」。 イットリウム、アルミニウム、ガーネットを材料とするレーザーで、比較的少ないエネルギーで高精度の照射が可能です。
(3)イオンビーム加工
イオンを高速でぶつけることで表面の原子をはじき飛ばす「スパッタリング」という現象を利用した方法です。 超微細加工が可能で、研究用途や特殊なカットで使用されます。
2、原石がジュエリーになるまでの流れ
ダイヤモンドがどのように形づくられていくのか、代表的な工程は以下の通りです。
- クリーピング(割り出し・不純物除去)
- ソーイング(切断)
- クリーニング(洗浄)
- ブラッター(粗削り)
- ポリッシング(研磨)
- ガードル加工
順番にご紹介します。
(1)クリービング(割り出し・不純物除去)
原石の内部にあるインクルージョンを取り除く工程。 キズや不純物のある部分を削ったり、原石を割って良質な部分だけを残します。
(2)ソーイング(切断)
ダイヤモンドの成長線=グレインラインに沿って切断する作業です。 結晶の向きによって切りやすい方向が決まっているため、事前の見極めが非常に重要です。
(3)クリーニング(洗浄)
切断されたダイヤモンドを硫酸などの薬品で洗い、細かい汚れを落とします。 ダイヤモンドは薬品に非常に強く、こ
の性質を利用して徹底的に洗浄します。
(4)ブラッター(荒削り)
完成形に近い輪郭を作る工程。 大まかなカットでフォルムを決めつつ、少しずつ理想の形に近づけます。
(5)ポリッシング(研磨)
輝きを大きく左右する最も重要な工程。 角度や面の精度がわずかにズレるだけでも、美しさが大きく変化します。
(6)ガードル加工
ダイヤモンドの中心を取り巻く細い帯の部分が「ガードル」。 ジュエリーの爪が触れる部分でもあり、厚すぎても薄すぎても品質に影響します。 最近ではコンピュータ制御による自動加工も一般的になっています。

2、ダイヤモンド加工の歴史
ダイヤモンドが初めて見つかったのは紀元前7世紀ごろのインドとされています。 当時は「光る石」として珍重されていましたが、加工技術がなかったため自然な結晶形そのままで扱われていました。
その後、ヨーロッパに渡り徐々に技術が発展していきます。
- 古代~中世初期…粉末状のダイヤモンドをオリーブオイルで溶き、原石を少しずつ磨く「ムガールカット」が誕生。
- 14世紀…表面を整える「ポイントカット」が登場。
- 15世紀…上下・左右を平らにする「テーブルカット」が生まれ、カットの美しさが追求され始める。
- 16世紀…12面体など面の数が多いカットが可能に。
- 20世紀…数学者マルセル・トルコフスキーによって、現代のスタンダードである「ラウンドブリリアントカット」が考案。
こうして、今日のように強い輝きを引き出す高度なカットが行われるようになりました。
名前は聞きなれませんが、マルセル・トルコフスキーが生み出したダイヤモンドブランドこそが、エクセルコダイヤモンドです。
日本でも多くの店舗を展開し、上質なダイヤモンドの原石の発掘から研磨まで、全て自社で行っているエクセルコダイヤモンド。そのダイヤのこだわりと美しさは、一度店舗で本物を見る価値があります…!
エクセルコダイヤモンドについてもっと詳しく知りたい方はコチラの記事も読んでいます。
3、ダイヤモンドのカットの種類11種と各面の名前

まず、ダイヤモンドのカットの種類からご紹介します。
好みのカットの名前を覚えておくと、ダイヤモンドを選ぶ時に探しやすくなります。
(1)ブリリアントカット
上部から取り込んだ光を全反射して、上部から光が放たれるように計算されたカット。
ダイヤモンドの輝きが際立つのがブリリアントカットの魅力で、一番人気があります。
- ラウンドブリリアントカット

出典:https://jewelry-craft.online/jewelry-craft-knowledge/gems/gemstone-cut-types-list/
ダイヤモンドと言われた時に、多くの人が想像するほど定番なカットです。
57~58面体のカットで、輝きを最も引き出すと言われています。
- ペアシェイプ

出典:https://jewelry-craft.online/jewelry-craft-knowledge/gems/gemstone-cut-types-list/
ペアとは洋ナシの事で、ティアドロップ型のカットです。
片方が尖っており、指を長く美しく見せてくれます。
- オーバルカット

出典:https://jewelry-craft.online/jewelry-craft-knowledge/gems/gemstone-cut-types-list/
ラウンドブリリアントカットを楕円形にしたものがオーバルカットです。
オーソドックスなカットで、気品を感じられます。
- ハートシェイプ

出典:https://jewelry-craft.online/jewelry-craft-knowledge/gems/gemstone-cut-types-list/
ハート型で愛らしい見た目のハートシェイプ。
ハートシェイプにカット可能な原石が少なく高価になりますが、様々なカットの中でも個性のあるカットでもあります。
- マーキースシェイプ

出典:https://jewelry-craft.online/jewelry-craft-knowledge/gems/gemstone-cut-types-list/
「公爵夫人」を意味するマーキースという名前はルイ15世の公妾であるポンパドゥール夫人を彷彿とさせる佇まいであることから名付けられたと言われています。
クラシカルでエレガントなカットです。
(2)ステップカット
ステップカットは上から見ると長方形や正方形など四角い形をしています。
裏側が段になっていることからステップカットと名付けられたと言われています。
輝きよりも透明感を楽しむことができるのが、ステップカットの魅力です。
- エメラルドカット

出典:https://jewelry-craft.online/jewelry-craft-knowledge/gems/gemstone-cut-types-list/
エメラルドによく使用されるカットであることからエメラルドカットと呼ばれています。
ダイヤモンドの透明感を楽しむことができる、クラシカルな雰囲気のカットです。
- アッシャーカット

出典:https://jewelry-craft.online/jewelry-craft-knowledge/gems/gemstone-cut-types-list/
エメラルドカットを正方形にしたものがアッシャーカットです。
- スクエアカット

出典:https://jewelry-craft.online/jewelry-craft-knowledge/gems/gemstone-cut-types-list/
正方形で角がカットされていないものがスクエアカットです。
脇石としてよく使用されます。
- テーパーカット

出典:https://jewelry-craft.online/jewelry-craft-knowledge/gems/gemstone-cut-types-list/
細長い台形の形をしたものがテーパーカットです。
センターストーンの両脇から支えるようにあしらわれることが多いカットです。
- バゲットカット

出典:https://jewelry-craft.online/jewelry-craft-knowledge/gems/gemstone-cut-types-list/
長方形で角がカットされていないものがバゲットカットです。
脇石としてよく使用されます。
(3)ミックスカット
ミックスカットはブリリアントカットとステップカットを組み合わせたカットで、ステップカットのデザインを活かしつつ、輝きを引き出すデザイン性の高さが魅力です。
- プリンセスカット

出典:https://jewelry-craft.online/jewelry-craft-knowledge/gems/gemstone-cut-types-list/
角をカットしていない正方形のプリンセスカットは、1970年代後半に登場した比較的新しく強い輝きのカットです。
カットロスが少なさやネーミングセンスの良さで人気となりました。
(4)ダイヤモンドの各ファセット(面)の名前
ダイヤモンドには複数のカット面が存在し、それぞれに役割があります。
- テーブルファセット…最上部の大きな平らな面。光の入り口となる重要な部分。
- スターファセット…8つの三角形の面で、動かすと虹色の輝きが出るパーツ。
- ベゼルファセット(カイト/クォインファセット)…凧形の大きめの面で、光の反射を強調する役割。
- アッパーガードルファセット…ガードルのすぐ上にある小さな三角形の面。
- ガードル…ダイヤの中央を一周する帯のような部分で、クラウンとパビリオンを分ける境目。
- ローワーガードルファセット…ガードルの下にある16枚の三角面。
- パビリオンファセット…下側の面全般を指し、光の反射角度に深く関わります。
- キューレット…ダイヤの最下部の尖った部分。
2、知っておきたい!ダイヤモンドのカットのグレードの見方

ダイヤモンドのカットにはグレードがあり、カットグレードが高くなるほどダイヤモンドの輝きを引き出すことができます。
ダイヤモンドのカットグレードにはどの様なものがあるのかをご説明します。
(1)ダイヤモンドのカットグレード

出典:https://www.brilliance.co.jp/engagement/select/cut.html
ダイヤモンドの世界的な評価基準である4Cの中で、唯一人の手によって決まるのが「カット」。
ダイヤモンドの輝きはカットによってそのダイヤモンドが持つ美しさを最大限引き出せるかどうかが決まってしまうのです。
カットグレードはプロポーション・ポリッシュ・シンメトリーの3つの要素で決まり、総合的に5段階で評価されます。
カットグレードはカットの種類(シェイプ)と勘違いされることがありますが、カットグレードはカット面や角度の研磨、ダイヤモンドと光の相互作用を評価したものがカットグレードです。
カットグレードの5段階評価は以下のようになります。
- Excellent:光学的に理想的
- Very good:理想的
- good:良好
- fair:やや劣る
- poor:劣る
カットグレードが下がるほどダイヤモンドの輝きは失われてしまうため、婚約指輪のセンターダイヤモンドにはExcellent評価のものを選ぶことをおすすめします。
(2)ハート&キューピッドとは?

出典:https://www.brilliance.co.jp/engagement/select/cut.html
特殊な照明機材条件下で観察した時に、クラウン側(上部)には8つの対称性を持った「矢」のような形と、パビリオン側(下部)に8つの対称性を持った「ハート」のような形が現れるものを「ハート&キューピッド」、または「ハート&アロー」呼びます。
ハートとキューピッドはプロポーションだけでなく対称性が優れており、ほとんどのものが「very good」以上のカットグレードなのです。
「ハートを射止めるダイヤモンド」は婚約指輪のダイヤモンドとしても縁起がいい気がしませんか?
(3)3EX : トリプルエクセレントとは?
3EX(トリプルエクセレント)はカットの総合評価・研磨仕上げ・対称性の3つ全てが「Excellent」評価を得た、カットにおいて最高の評価です。
世界一のダイヤモンドクオリティと評されたエクセルコダイヤモンドでは0.25ct以上(サリネライトレポートが付くダイヤモンド)の全てがトリプルエクセレントで輝きの評価「ウルティメイト」のダイヤモンドを使用。
さらにメレダイヤモンドまでがハート&キューピッドのダイヤモンドを使用しているとのこと。
だからこその輝きなのですね。
<エクセルコダイヤモンドでおすすめの婚約指輪3選>
①シャンスエターナル


出典:エクセルコダイヤモンド
価格:260,000円~
流れるように斜めにあしらわれたメレダイヤがセンターダイヤモンドを引き立てエレガントに輝きます。
②オプティーク


出典:エクセルコダイヤモンド
価格:210,000円~
シンプルなデザインですが、下からもたっぷりと光を取り込むセッティングが、エクセルコの完璧なダイヤモンドをより美しく輝かせます。
③ビューシャトー


出典:エクセルコダイヤモンド
価格:280,000円~
メレダイヤを半周敷き詰めた華やかなデザイン。
さまざまな角度からダイヤモンドの輝きを楽しむことが可能です。
3、婚約指輪に適したカット

婚約指輪に適したダイヤモンドカットは以下の通りです。
婚約指輪を探すときに参考にしてみましょう。
- ラウンドブリリアントカット

出典:エクセルコダイヤモンド
- ペアシェイプ

出典:グラフ
- オーバルカット

出典:ハリーウィンストン
- ハートシェイプ

出典:トレセンテ
- マーキースシェイプ

出典:ケイウノ
- エメラルドカット

出典:ハリーウィンストン
- アッシャーカット

出典:ロイヤルアッシャー
- プリンセスカット

出典:ティファニー
4、結婚指輪に適したカット

結婚指輪に適したダイヤモンドカットは以下の通りです。
結婚指輪を探すときに参考にしてみましょう。
- ラウンドブリリアントカット

出典:ラザールダイヤモンド
- バゲットカット

出典:エクセルコダイヤモンド
- プリンセスカット

出典:オレッキオ
まとめ
今回はダイヤモンドのカットの種類やカットグレード、婚約指輪と結婚指輪におすすめのカットをご紹介しました。
最もポピュラーなラウンドブリリアントカットはご存知の方も多いかと思いますが、他のカットにもそれぞれブリリアントカットにはない魅力があります。
ダイヤモンドの輝き、透明感、デザイン性のどれを重視するのかで選ぶダイヤモンドのカットも変わります。
カットグレードは婚約指輪のセンターダイヤモンドならExcellent以上のものを選ぶようにしましょう。

「HOW TO MARRY」編集部です。編集部では、婚礼司会者、元結婚式場勤務など結婚に関する豊富な知識を持ったメンバーが取材・運営を担当しています。皆様の幸せな結婚生活を応援する発信を行っています。ジュエリーコーディネーター保持メンバーが発信する公式Instagram、Xは、指輪購入に迷える方から高評価。運営会社についてはこちら。





















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