横浜・馬車道、洋館と古いビルが立ち並ぶ一角にカフェのように静かで落ち着いたアトリエがあります。
それが、オーダーメイド感覚でリーズナブルに本格的な結婚指輪・婚約指輪を手作りできるというジュエリーブランド「renri(レンリ)」。
- 個室で集中して作業できて指輪職人のような気分!
- 提案デザインのセンスがとにかく良くて仕上がりも手作りとは思えないほど本格的!
- 既製品にないデザインをオーダーできる!
と人気を博すrenriは、これまで1000組以上の指輪をサポートしてきました。
今回はrenriを取材して感じた特徴やこだわり、実際に手作りやオーダーメイドで完成したリングについてご紹介します。
特に2章のrenriの指輪デザイン実例集では、公式HPでは公開されていない参考価格もバッチリ公開していますのでぜひ参考になさってくださいね。
ギフト | ブランド名 | 詳細 |
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目次
1、renri(レンリ)ってどんなブランド?
結婚指輪や婚約指輪を手作りやオーダーメイドで作ることができるrenriは、2015年にジュエリーデザイナーと指輪職人のご夫婦がオープンさせました。
夫の芳田慎平さんは、元々ジュエリーメーカーでの製作や開発職を担当していました。
また、都内の短大でジュエリーメイキングの講師をしていた経験もお持ちです。
そして妻の芳田真美さんは、元々大手有名ブランドの商品企画や製作をするハイジュエリーデザイナーとして9年、さらには宝石の卸に携わっていた経験をお持ちです。
そんな経験豊富なお二人が日常的に親しんでもらえる手作り指輪を提供したいと始められたのがrenriです。
観葉植物に囲まれたグレー調の落ち着いた雰囲気のアトリエには、オーナーの2匹の飼い猫も。毎日オーナーと一緒に出勤しているそうです。
初めての場所での緊張感も、人馴れしている猫ちゃんたちの存在に癒されながら相談できそうです。私もなでなでさせて頂きました(笑)
renriの手作り方法は板状の金属(地金)からバーナーで溶接したりハンマーで叩いたりして仕上げる鍛造(たんぞう)製法です。
手作り指輪ショップの多くが、ワックス(ろう)という素材でリングの型を制作し金属を流し込んで作る鋳造(ちゅうぞう)製法を採用しているため、珍しい店舗と言えます。
ワックス製法は貴金属ではなく、硬めのロウソクのようなワックスを削って指輪の原型を作るところまでがお客様の作業です。一方で鍛造(たんぞう)製法は、お客様が地金に直接ハンマーや火を使って成形させていくため、スタッフのお客様に教える技術やきめ細かいサポートが必要です。
大型店舗やブランドですと技術者の確保が難しく事業として成り立ちづらいためワックス製法での手作りショップが主流となっているのではないでしょうか。
弊社にはオーナーである私たち二人に加えて、作る技術と教える経験も豊富なスタッフが在籍していますのできめ細かいサポートができますし、実際に指輪職人が鍛造製法をする作業を目の前でお楽しみいただけます。
ワックスでの製作は削っていく作業が中心ですが、renriでの手作りは棒状の金属を加工するところから。自分で叩いたりした金属が指輪になって身につけられるから、出来上がった達成感やリングへの愛着はより強くなると思います。
鍛造(たんぞう)製法の大きなメリットは
実際に地金から自分の手で作業をして形になったリングを持ち帰ることができるため、自分たちが作ったという実感が得られやすいという点でしょう。
「指輪作りが初めてで不安。手先の器用さに自信がない」という方でもご安心ください。
1組につき1人、教える技術の優れたスタッフがそばについて指導してくれますし、
最終の仕上げは職人が行うため、つけ心地もよく既製品と遜色のない仕上がりになるそうです。
サイズについても職人が内側を削って0.5号刻みで調整してくれます。
2、renriの指輪デザイン実例集
アトリエの雰囲気やこだわりを持つお客様に支持され、これまで約1000組の指輪作りに携わってきたというrenri。
renriでは、ハンマーで叩いた跡でできる表面加工や、2種類の素材を組み合わせて作るコンビカラーリングなどの本格的な手法にも挑戦でき、既成品と同等またはそれ以上のデザインや品質のものを作ることができます。
打ち合わせの中で、自分たちの欲しいと思う結婚指輪が手作りでは出来ないとなったら、オーダーメイドでプロの職人にお作り頂くことも可能です。
ここからはそんなrenriで作られたリングデザインの一部をおおよそのお値段とともにご紹介します!
(1)手彫りリング
こちらはオーダーメイドコースの結婚指輪です。
月桂樹や唐草模様、お二人のイニシャルを合わせた絵柄や筆記体、好きなイラストなどオリジナルで描く模様を、熟練の手彫り職人が仕上げます。
写真の女性の結婚指輪は“印台リング”と呼ばれるリングの上の部分が平らになっている指輪のことです。既製品の結婚指輪ではなかなか見かけないデザインですよね。
男性の結婚指輪にも月桂樹文様を施すことで、華やか過ぎず、お揃い感も出ていますね。
こちらは男性女性ともに同じイエローゴールド素材、同じデザインを選ばれている手彫加工の入った結婚指輪です。
指輪の中央に向かって山のようになったシャープなデザインに既製品にはない個性を感じますよね。
職人が1本ずつ丁寧に手作業で彫りを入れているそうで、機械加工では得られない独特なテクスチャーとなっています。アート作品のようです!
(2)コンビカラーリング
こちらはオーダーメイドの結婚指輪です。
女性のリングが表面はプラチナ、内側はゴールド、というように2種類の素材が組み合わさったコンビカラー仕様になっています。
2色のカラーを取り入れたデザインと聞くと一見とても奇抜な印象を受けるかもしれませんが、2色の落とし込みをどういったデザインで作るのか、デザインによってその印象が変えられるところが楽しいポイントなのだそう。
こちらのコンビカラーリングは、指輪の表面で2色の対比を美しく見せていますね。
ハンマーで細かく叩いてできた跡が手作りした特別感をもたらしています。
2色使いのリングメリットは、似合うファッションの幅が広いこと!
フォーマルな装いでもカジュアルなファッションでも馴染むため、普段使いしやすい指輪になるそうです。
(3)ミル打ちリング
こちらは、結婚指輪王道のプラチナ素材で、片側にミル打ち加工を入れた結婚指輪です。
ミル打ちとは、ラテン語で”千の粒”を意味する「ミルグレーション」が語源。
指輪の枠に小さな玉模様を打ち込む加工方法で、玉模様が途切れずに続くさまから、「永遠・長寿・子孫繁栄」などの意味が込められています。
両側にミル打ち加工を入れると、ヨーロッパのアンティーク作品のような雰囲気になりますが、こちらのリングは片側だけに入れて、モダンでスッキリとした印象に。
仕上げはつや消し効果のあるサンドブラスト加工で、落ち着いた上品な質感になっています。
指輪の内側にはそれぞれの誕生石と、ひらがなの刻印が縦書きで入っています。
刻印はローマ字や筆記体のイメージがありますが、日本語で入っているとよりオリジナリティを感じますね。
漢字・ひらがなは縦書きでも横書きでも対応可とのことです。
(4)ウェーブリング
こちらは結婚指輪の形ひとつであるウェーブデザインの婚約指輪です。
手作りコースでもウェーブデザインを作ることはできるそうですが、こちらはオーダーメイドでよりシルエットにこだわって、滑らかな曲線が映えるように仕上げられています。
中央には7粒のメレダイヤモンドが流れるように美しく輝いていますね。
こちらの指輪をオーダーされたお二人は、その後手作りの結婚指輪をお二人で制作されたそうです。
婚約指輪はオーダーで。結婚指輪は手作りコースでと、選択できるのも嬉しいですね。
renriの指輪作品集はいかがでしたか?
筆者は、手作りというとチープなイメージがありましたが、renriなら人とは違う個性を大切にしながらも10年後も20年後も愛せる本格的な指輪が仕上げられると感じました。
まだまだrenriの指輪を見てみたい!という方はこちらの公式サイトをご覧ください。
#コンビカラー #エンゲージリングなどタグで検索することもできますよ!
renriの指輪制作事例集 (https://renri.jp/case/)
3、renri 制作料金は?
renri制作料金
制作料金20,000円+材料費+オプション加工費
手作り指輪の値段は2万円〜。基本の制作料に加えて材料と加工で決まります。
※それぞれの詳しい値段などはこちら(https://renri.jp/price/)をご覧ください。
ここからはデザインごとの参考価格(お支払い総額)をご紹介します。
(1)丸みを持たせた細身の結婚指輪
(2)ねじりの入ったrenriオリジナルメビウスデザインの結婚指輪
(3)コンビカラーの結婚指輪
(4)ハーフエタニティの結婚指輪
(5)ソリティアの婚約指輪
(6)気になるダイヤモンドの価格
制作費2万円+材料費や加工代ということですが、婚約指輪を製作しようと思われた方なら気になるのがダイヤモンド代ではないでしょうか?
ダイヤモンドは仕入れの時期やグレードによって価格の変動がありますが、renriさんは手作りやオーダーを検討されているお客様の目安にしていただきたいと参考価格を公表されていますのでご紹介します。
renriで扱うダイヤモンドの平均価格
0.15ct 60,000円
0.2ct 90,000円
0.25ct 130,000円
ダイヤモンドの仕入れはオーナーの奥様でジュエリーデザイナーの真美さんが行なっています。
真美さんは元々大手有名ジュエリーブランドの商品開発をする100年以上の歴史あるジュエリーメーカーにお勤めで、1カラット以上のダイヤモンドや3カラットのサファイアなどをメインとしたジュエリー、価格にすると1点数百万〜数千万円ほどの高級ジュエリーの製作や宝石の卸売業にも携わられてきました。
そうした経験で培われた確かな目利きでお客様のご要望やご予算にあったダイヤモンドをご用意いただけるということです。
4、打ち合わせで理想の指輪のイメージを膨らませて
renriは打ち合わせでお客様の希望をデザイン画に落とし込み、一つ一つ見積もりを出してくれます。
これがとっても丁寧なんです!!
しっかりとヒアリングをしながらお客様の好みを探り、サンプルリングをお見せしながら提案してくれるため、比較検討しながら運命の一本を見つけられる納得感があります。
こちらは実際に打ち合わせで描かれたデッサン。
素材や形、加工や仕上げについて細かく書かれています。
出来上がりのデザインや実際の大きさがしっかりとイメージできますね。
それぞれのデザインがいくらで作れるのかという見積もり金額もその場で確認できるため、後から追加で費用がかったりする心配はありません。
じっくりと打ち合わせするため、
打ち合わせと制作日を別日にする方が多いそうですよ!
打ち合わせ 1時間〜1時間30分
製作 2時間〜2時間30分
5、ご夫婦が営むrenri。センスあふれるアクセサリーブランドも展開!
夫である慎平さんは京都出身の金工作家で指輪職人、妻はジュエリーデザイナーとしてハイジュエリーブランドで商品開発に携わってきたというクリエイティブなおふたり。
そんなお二人のこれまでについて詳しく伺いました。
オーナーの慎平さんは学生時代に京都で伝統工芸の先生に学んだことがきっかけとなり金属工芸と言うよりもジュエリーに転向したいと、上京。都内のジュエリー専門学校へ入学します。(ここで奥様の真美さんと同期として出会われます。)
卒業後はジュエリーメーカーで職人として商品開発やデザインを経験。
京都が本店の手作りジュエリースクールの店長をされたり、服飾系の短期大学で5年ほどシルバーや真鍮(しんちゅう)を使ったアクセサリー作りの非常勤講師を務められた経験もお持ちなので、教える技術に関しても定評があります。
奥様の真美さんは、ジュエリー系の専門学校でデザインと伝統工芸技術を学び、卒業後ジュエリーメーカーに就職。1カラット以上の宝石をメインとしたハイジュエリー(100万円〜3000万円)を作られてきたほか、日本の大手有名ブランドの商品開発や宝石の卸売業をされてきました。
そんなクリエイティブなお二人は、アトリエのrenriとは別に、アクセサリーブランド「nibi(にび)」も展開しています。
リンクhttps://nibi.thebase.in/
インスタグラム nibi 掲載
いかがですか?
シンプルで飽きのこないアイテムの数々が身につけることで品良くカッコよく見せてくれそうです。
私の好みとぴったり!と思われた方は是非アトリエにも足を運んでみてくださいね。
6、永年無料のアフターメンテナンスやリフォームも可能!
クリーニングやサイズ直しは基本的に永久無料です。
大切な指輪をずっときれいなまま着けてほしいとの思いからだそう。
また、記念日に追加での石留めや仕上げ方法の変更などもしてくれるとのことです。
アフターメンテナンスもしっかりありますし、リフォーム対応も可能とのことですので末長いお付き合いができそうです。
7、renri 店舗情報
店舗名:renri
所在地:〒231-0011 神奈川県横浜市中区太田町2-28 大黒ビル2F B
電話番号:045‐264‐8310
代表者:芳田 慎平
公式WEBサイト:https://renri.jp/
[NEWS!] 2021年12月〜渋谷でもrenriの指輪相談が可能に。”hitohira”誕生
2021年12月より、渋谷から徒歩数分の立地にrenriの分室hitohiraが誕生。renriのオーナーが好きな小説、ポール・ギャリコ「雪のひとひら」より名づけられたというこの分室は、renriのオーナー夫婦がコレクションしてきた器の展示や、renriのブライダルリングのサンプルやギフトシリーズなどを見ながら相談もできるとのこと。都内の方は立ち寄りやすいこちらでサンプルを見てみるのもgood。
【hitohira】
所在地:東京都 渋谷区渋谷2-14-13 岡崎ビル611
ご予約フォーム:https://renri.jp/contact/
8、まとめ
今回は横浜にある手作り婚約指輪・結婚指輪のアトリエ「renri」を取材してご紹介しましたがいかがでしたか?
手作りの様子はスタッフが撮影し、後日CD―Rでプレゼントしていただけるので、指輪を手作りしたという思い出も形に残すことができます。
人気の理由は、指輪職人がする作業を体験でき、自分で作ったという実感が持てるかつ、既製品と遜色ないクオリティと強度の指輪が製作できることだと感じました。
アトリエの落ち着いた雰囲気や個室で作業に没頭できるのも魅力的でしたね。
個性を大切に想いを込めて手作りしたい、既製品にはないデザインの指輪をオーダーしたいという方は、ぜひrenriにご相談されてみてはいかがでしょうか?
renri 公式WEBサイト:https://renri.jp/
世界に一つだけの思い出と指輪が作れることを願っています。
「HOW TO MARRY」編集部です。編集部では、婚礼司会者、元結婚式場勤務など結婚に関する豊富な知識を持ったメンバーが取材・運営を担当しています。皆様の幸せな結婚生活を応援する発信を行っています。ジュエリーコーディネーター保持メンバーが発信する公式Instagram、Xは、指輪購入に迷える方から高評価。運営会社についてはこちら。
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