

胃痛や胃もたれなど妊娠中に起きやすいのが胃のトラブル。
とても辛い時は薬に頼りたくなるけれど、妊婦は薬を飲んじゃだめだと我慢してしまいがちですよね。
では妊娠中に服用しても大丈夫な胃薬はあるのでしょうか。
今回は妊娠中に飲める胃薬と飲めない胃薬をご紹介します。
目次
1、妊娠中に胃が痛くなる原因は?
妊娠中は初期から後期まで胃痛が起こる可能性があります。
妊娠初期の胃痛の原因はつわりであることが多く、中期から後期にかけての胃痛は大きくなった子宮が胃を圧迫することによって起こります。
体内の変化の他にも、妊娠中はつわりの不快感や初めての出産への不安などでストレスを溜めてしまいやすいので、ストレスから胃痛を起こしてしまうケースもあります。
2、妊娠中に胃薬を飲んでも大丈夫?
妊娠中に薬を飲むと胎児に悪影響があると思っている方は多いのではないでしょうか。
確かに妊娠中に摂取したものは胎児に影響がありますが、悪影響を及ぼさないものを選べば薬を飲んでも大丈夫です。
病院で医師から処方してもらった薬ならより安心して飲むことができるので、辛いときはできるだけ病院を受診しましょう。
3、細心の注意を! 妊娠中に飲める胃薬・飲めない胃薬
(1)飲める胃薬・飲めない胃薬
薬には【第1類医薬品】【第2類医薬品】【第3類医薬品】【医薬部外品】のどれかが記載されています。
これは薬の使用リスク順になっていて【第1類医薬品が】最も服用のリスクが高いもので、【医薬部外品】は最もリスクが低く効き目が穏やかなものです。
妊婦が飲むことができる胃薬は【第3類医薬品】【医薬部外品】に多くあります。
ただ、あくまでも【第3類医薬品】【医薬部外品】の中には飲んでも大丈夫なものがあるというだけなので、【第3類医薬品】【医薬部外品】と書いてあればどれでも飲んでいいわけではないので注意が必要です。
薬の箱などに書かれた注意事項に「妊婦または妊娠していると思われる人」は服用しないように記載されている場合は【第3類医薬品】【医薬部外品】であっても服用を避けましょう。
病院で処方されるものと同じ名前の市販薬がありますが、成分の含有量に違いがあり市販薬の方は服用を避けた方がいい場合もあるので、同じ名前だからと自己判断せずに必ず医師に相談してから服用しましょう。
(2)妊娠中に処方される胃薬
病院で処方される胃薬は、妊娠の状態や胃痛の症状などに合わせて処方されるので市販薬よりも安心して服用ができます。
消化器官からほとんど吸収されないため胎児に影響しない【スクラルファート】【アルサルミン】【マーロックス】などは、妊娠中いつでも比較的安心して服用ができるのでよく処方されます。
その他にも胃腸の粘膜の保護に【ムコスタ】【セルベックス】といった作用が穏やかなものが処方されることがあります。
これらを服用することで流産や胎児に悪影響をおよぼしたという報告はなく、服用しても問題がないと考えられています。
(3)妊娠中でも飲める市販の胃薬
〇医薬部外品
- 新ビオフェルミンS錠
3種類の乳酸菌が配合されており、自然な整腸作用で安心して服用することができます。
- エビオス錠
ビール酵母の働きで、胃腸に穏やかに作用します。ビール酵母は栄養が豊富なので栄養補給としても役立ちます。
〇第3類医薬品
- 太田胃散チュアブルNEO
胃痛から胃の膨満感まであらゆる胃の不快感に効き目があり、胎児に影響のある成分は配合されていません。
- ビオフェルミン健胃消化薬錠
4種の健胃生薬が胃の働きを高め、3種の消化酵素がすぐれた消化作用をあらわして、乳酸菌などで胃腸の調子を整えます。
〇第2類医薬品
- 太田胃散
7種の健胃生薬が胃の働きを高めていの不快感を改善し、制酸剤が胃酸を調整して消化酵素を働きやすくします。
〇第1類医薬品
- ガスター10
胃の深い症状の原因となる胃酸過多をコントロールし、胃粘膜を修復してくれます。
ガスター10は第1類医薬品なので、服用する場合は医師に相談し許可が出てからにしましょう。
まとめ
飲んでも大丈夫な胃薬をご紹介しましたが、やはり確実なのは薬を処方してもらうことです。
病院に行けない事情がある場合には、かかりつけの病院に連絡して市販薬を服用しても大丈夫か確認してから飲むようにした方が安心です。
妊娠中の薬の服用はできるだけ自己判断は避けるようにしましょう。
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