最も婚約指輪のダイヤモンドの美しさを引き出す「アイディアルラウンドブリリアントカット」とは？画像で簡単解説！

婚約指輪では定番のダイヤモンド。
気品のある輝きと永遠の絆を意味する石言葉で、多くのカップルが結婚の証として選んできました。

そんなダイヤモンドの美しさを余すところなく引き出すカットの存在をご存知ですか？

この記事では、ダイヤモンドの美しさを引き出すアイディアルラウンドブリリアントカットが発見された経緯、美しい理由、発見者一族が今も営なむブランドについてお話しします。

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１、アイディアルラウンドブリリアントカットとは？

1919年に発見された、ダイヤを最も美しく見せるカット技術。それがアイディアルラウンドブリリアントカットです。
皆さんが「ダイヤモンドの形と言えば？」と聞かれて、ほとんどの方が思い浮かべる形こそが「アイディアルラウンドブリリアントカット」です。

出典：https://exelco.com/

発見したのは、数学者であるマーセル・トルコウスキーです。
緻密な理論と合理的なカット方法はアイディアルプロポーションと呼ばれ、100年近く経つ今日でもこれ以上のカットは生み出されていません。

この発見が宝石業界に与えた影響は大きく、それまで大きさが主軸だったダイヤモンドの評価基準を輝き主体に変えてしまったほどです。

２、なぜ理想？アイディアルラウンドブリリアントカットの仕組み

アイディアルラウンドブリリアントカットはアイディアル（理想の）ラウンド（丸い）ブリリアントカットという意味を持ちます。

ブリリアントカットには、細かな規定が設けられています。カットの数は全てで58面体。上から差し込んだ光が、ダイヤモンドの内部に反射して輝きを自乗し、より光を反射する設計となっています。

この時、ダイヤの形であるプロポーションが正確にカットされていないと、うまく光を反射することができません。そのため、カットの正確さや研磨面の美しさを評価する基準もあるのです。

出典：https://www.brilliance.co.jp/

３、輝きを最も魅せる「エクセレントカット」

ブリリアントカットは、ダイヤモンドの「形」ですが、カットされた研磨面を評価する基準もあります。上から順に、

• EXCELLENT（エクセレント）
• VERY-GOOD（ベリーグッド）
• 
GOOD（グッド）
• FAIR（フェアー）
• POOR（プワー）

です。中でもエクセレントカットは最高品質との評価になります。

４、本当に理想のプロポーションなのか他のカットと比較

ダイヤを見る機会は多々あると思いますが、そのほとんどがブリリアントカットを施されています。これでは、他のカットでは本当にダイヤの良さを引き出せないのか疑問に思いますよね。

ちょうど良い比較事例として、愛媛大学の地球深部ダイナミクス研究センターが超高硬度ナノ多結晶ダイヤモンド（ヒメダイヤ）を用いて、直径7.5mmの大型真球ダイヤモンドの作製に成功した際の写真があります。

出典：http://www.zaikei.co.jp/

全て同じダイヤモンドですが、カットの形状によってダイヤの持つ輝きが全く違って見えますね。四角くカットされたダイヤは全く輝きを持たず、球形でもわずかに光を反射するのみ。こうしてみると、ブリリアントカットがいかに計算し尽くされたカットなのかわかります。

５、トルコウスキー家とダイヤモンドの現在

さて、先ほどお話しした通り、アイディアルラウンドブリリアントカットを発見したのはマーセル・トルコウスキーでした。彼の生家はベルギーで宝石加工を営んでおり、彼はその４代目でもありました。そして、その血脈は今でも受け継がれ、現在７代目であるジャンポール氏が経営するのがベルギー王室にも愛された宝石ブランド「EXELCO」（エクセルコ）です。

公式サイト：http://www.exelco.com/

エクセルコでは、ダイヤモンドの原石の買い付けから加工・販売までの一連の作業を全て自社内で賄っています。ダイヤモンドの美しさを引き出すカット・研磨加工に関しては、他社の４倍の時間をかけるなど、美への飽くなき探究心は今でも失われていません。店頭に並べられるダイヤモンドは、全て最高評価されたトリプルエクセレントの品のみと徹底しています。その品質へのこだわりが、ダイヤモンドをここまで輝かせるのです。

出典：http://www.exelco.com/

６、アイディアルラウンドブリリアントカットについてまとめ

いかがでしたか？

今回はダイヤモンドを最も美しく見せると言われるアイディアルラウンドブリリアントカットの発祥と歴史、現在に受け継がれる血脈についてお話ししました。

ダイヤモンドのカットの方法を数学者が編み出したというのは意外な事実ですが、理論に裏付けされた光の反射を見ると納得がいきます。ダイヤモンドを見る時に、その輝きの由来に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。