最近注目度の高い指輪の素材が「タンタル」です。金属アレルギーを発症しない素材として口コミで広がり、プラチナや金の結婚指輪が着けられないカップルの救世主となっています。
しかし、タンタルとはどんな金属なのかご存じの方は少ないでしょう。
そこで今回は、タンタルの結婚指輪を選ぶメリットとデメリットについてご説明します。
ギフト | ブランド名 | 詳細 |
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目次
1、タンタルってどんな金属?
タンタルは、金属アレルギーの人でも問題なく身につけることが可能な金属です。一般的に医療分野などに用いられる素材であるため、安全性が高く、非常に注目度が高まっています。
色は黒く、他の金属とは一線を画す個性的な指輪を作りやすい素材と言えるでしょう。
2、タンタルの結婚指輪を選ぶメリット
タンタルの結婚指輪を選んだ場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。
(1)金属アレルギーの心配がまったくない唯一の金属
プラチナ(Pt.900、Pt.950)や金(K18)は金属アレルギーを引き起こしにくいと言われますが、じつは全く金属アレルギーが起きないわけではありません。プラチナや金は割金としてパラジウムや銀などが使用されているため、それらが金属アレルギーの症状を引き起こしてしまうからです。
金属アレルギーには諸説ありますが、一説によると人の汗には塩酸が含まれており、それが空気中のNOXと混ざると、金属を溶かす「王水」という強い酸がごく微量発生します。つまり、酸に溶かされたパラジウムや銀などに反応することで金属アレルギーを引き起こしてしまうのですが、タンタルは王水にさえ溶けない金属であるため、金属アレルギーを発症する可能性がゼロと言えるのです。
現在まで、タンタルによる金属アレルギーは報告されたことはないのだとか。
金属アレルギーでジュエリーを諦め続けてきた人には、心から安心して身につけられる素晴らしい金属と言えるでしょう。
(2)市場価値が上がっている
「タンタルは市場価値が低そう…」という思いから、着けるのが恥ずかしい気がしてしまう人もいるでしょう。しかし、タンタルの需要は年々増え続けており、価格上昇は全レアメタルの中でも最大となっており、市場価格も5年で3倍も増えました。これから指輪の素材としても、さらに需要が増えることが考えられるため、市場価値もまだまだ上がるでしょう。
つまり、タンタルの結婚指輪を選ぶなら、今がチャンスということです。タンタルの黒い輝きが、プラチナの白金の輝きのようにステータスとなる日も来るかもしれないですね!
(3)丈夫で傷がつきにくい
タンタルの硬度はプラチナの2.5倍。つまり、傷や変形に強いため、こまめなメンテナンスをしなくても大丈夫なのです。
タンタルを取り扱うブランドは少ないため、近くに取り扱いブランドがないことも十分に考えられます。しかし、タンタルならそもそもこまめなメンテナンスが必要ないため、安心して購入できるでしょう。
(5)スタイリッシュなブラックで男性でもつけやすい
タンタルは黒い金属で、他の金属には似たような色味のものはありません。この黒色はどんな化学薬品でも変色せず、何十年経とうとも黒い輝きのまま。
スタイリッシュな印象なので、男性でも躊躇なく着けることができるでしょう。男性はタンタルにして、女性は白金や白銀のレアメタルを選ぶのもおすすめです。
3、タンタルの結婚指輪を選ぶデメリット
次に、タンタルの結婚指輪を選ぶデメリットを見てみましょう。
(1)プラチナと同じく高価
タンタルの指輪をオーダーした場合、価格はプラチナとほぼ変わらないでしょう。しかし、タンタルはまだまだプラチナのように貴金属として扱われていないため、売ったりはできません。
「金属アレルギーが発症しない安心をお金で買う」と考えれば、納得の買い物になるかもしれませんね。
(2)女性には着けづらい色味
黒い色味は他の金属にはない特徴で、男性には着けやすいというメリットになりますが、女性にはやや着けにくい色味となるでしょう。
普段からシンプル系やスタイリッシュなファッションを好む女性にはおすすめですが、フェミニン系やナチュラル系のファッションには浮いてしまう可能性があります。
4、タンタルの結婚指輪が買えるブランド
タンタルを取り扱うブランドは少ないため、「どこで買えるの?」とお考えの人もいるかと思います。
そこで、タンタルの結婚指輪を買えるブランドを集めてみました。
(1)TOKYO DIAMOND
代官山に工房を構えるTOKYO DIAMONDはまさにレアメタルのエキスパートとも言えるブランドです。おそらく日本で1番レアメタルにこだわり、研究し、独自の技術を持っているのではないでしょうか。
難しいレアメタルのメンテナンス技術も高く、安心して制作をお願いできるブランドです。
(2)SORA
表参道と札幌に店舗を構えるSORA。ふたりが本当に求めているものを「指輪」という概念にとらわれず、デザインにしていきます。
SORAでもタンタルを含むレアメタルを取り扱っており、組み合わせることでより個性的な指輪が出来上がるでしょう。
(3)AKASHI
世田谷区にアトリエを構える、タンタルを含む複数のレアメタルを取り扱う数少ないブランドです。AKASHIを立ち上げた坂間孝弘さんは、2012年にハワイアンジュエリーを制作しており、その後2013年からレアメタルの結婚指輪を専門として作り始め、1年半で1620本以上の制作実績があるのだそうです。
独自の研磨技術なども開発し、2014年に「AKASHI」を立ち上げ、現在も金属アレルギーに悩むカップルに結婚指輪を届けています。
(4)KAZOKU JEWELLRY
世田谷区にある「家族」をテーマにジュエリー制作をおこなっているカゾクジュエリー。オンラインショップはありますが、タンタルの指輪は店頭でオーダーをします。
タンタル以外にも数種類のレアメタルでオーダーすることが可能です。
(5)LA CHOUCHOU
群馬県にある手作り指輪と修理の工房です。基本的にはふたりが指輪を手作りする工房ですが、アレルギー対応リングはオーダーメイドとなります。
(6)atelier CraM
新潟県にある結婚指輪と婚約指輪の手作り&オーダーメイド専門店です。国内有名ブランドのブライダルジュエリーやファッションジュエリーの企画・デザイン・製造で培われた技術と経験を生かした指輪を自社工房で作り上げます。
手作りコースやカスタムコースがありますが、レアメタルを使用した指輪はオーダーメイドとなります。
まとめ
今回は、タンタルの結婚指輪を選ぶメリットとデメリットについてご説明しました。
タンタルは金属アレルギーの心配がまったくない唯一の金属で、強い酸にも溶けることがありません。また、硬度はプラチナの2.5倍あり、傷に強く変形の心配もありません。
しかし、黒い金属ですので男性は着けやすいですが、女性はファッションによっては合わせにくいということも。価格もプラチナと同程度でやや高額です。金属アレルギーの人が安心して着けられるというところに高い価値があると言えるでしょう。
金属アレルギーで結婚指輪をあきらめていた方は、ぜひタンタルの指輪をチェックしてみてください。
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「HOW TO MARRY」編集部です。編集部では、婚礼司会者、元結婚式場勤務など結婚に関する豊富な知識を持ったメンバーが取材・運営を担当しています。皆様の幸せな結婚生活を応援する発信を行っています。ジュエリーコーディネーター保持メンバーが発信する公式Instagram、Xは、指輪購入に迷える方から高評価。運営会社についてはこちら。
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