
婚約指輪や結婚指輪を選ぶことは、ただのジュエリー選びを超え、人生における特別な意味を持つ選択です。
美しい輝きを放つダイヤモンドは、永遠の愛や絆の象徴とされていますが、その裏側に隠れた「紛争ダイヤモンド」という現実を知ることが、より幸せな結婚生活を送るための第一歩となります。
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目次
紛争ダイヤモンドって何?

「紛争ダイヤモンド(コンフリクト・ダイヤモンド)」とは、内戦や武力紛争が続く地域で採掘され、その利益が武器購入や戦争資金に利用されるダイヤモンドのことです。特に1990年代以降、アフリカの複数地域で多くの悲劇を生み出し、国際的な問題となりました。
このような問題を受け 2003 年に国際的な証明制度として「キンバリー・プロセス証明制度」が採択され、ダイヤモンド原石の輸出入を規制が入りました。紛争ダイヤモンドという定義にはなっていませんが、ロシアを船積地域又は原産地とするダイヤモンドの輸入に関しても、日本国内では規制が入るようになりました。
なぜ婚約・結婚指輪を選ぶとき紛争ダイヤモンドについて意識すべきなの?
婚約指輪や結婚指輪は、二人の新たな人生の始まりを象徴する特別なアイテムです。その指輪に、悲劇や争いの影が潜んでいるとしたら、二人の幸せなスタートにふさわしいと言えるでしょうか。
指輪は毎日目にするものであり、それが倫理的でクリーンなものであるほど、夫婦の信頼や愛情も深まるでしょう。購入した後で紛争ダイヤモンドのことを知り、気分が落ち込まないためにも、購入前にしっかりと購入ブランドがどのようなルートでダイヤモンドを調達しているのか調べていきましょう。
紛争ダイヤモンドを避けるために―キンバリー・プロセスとエシカルダイヤモンド
紛争ダイヤモンドを避けるための国際的な取り組みとして、「キンバリー・プロセス」という認証制度があります。これにより、ダイヤモンドの原石が紛争資金として使われていないことが保証されます。
重要なのはすべてのダイヤモンド原石からカット・研磨して、みなさんが想像するダイヤモンドの形に仕上げているブランドであるかということが重要になります。「キンバリー・プロセス証明制度」はエシカルであり紛争ダイヤモンドではないダイヤモンドの原石に付く証明書だからです。
さらに、「エシカルダイヤモンド」は労働環境や環境保護にも配慮した、より厳しい基準を満たしたダイヤモンドです。最近ではラボグロウンダイヤモンド(人工ダイヤ)も注目され、紛争や環境破壊を完全に回避できる新たな選択肢として人気が高まっています。
指輪選びが二人の人生に与える影響
婚約指輪や結婚指輪はただのジュエリーではありません。二人の人生を共に歩む決意や価値観を形にしたものです。その選択が、結婚式や出産、結婚記念日など、今後迎えるライフイベントにも深く関わっていきます。
例えば、結婚式で指輪を交換する瞬間、その輝きは二人の未来を明るく輝き照らします。
初めての出産や特別な記念日にも、指輪を見るたびにプロポーズの瞬間や初心を思い出し、愛情がより深まります。紛争と無関係なダイヤモンドを選ぶことは、夫婦の絆をさらに強くするための、確かな一歩でもあります。
エシカルなダイヤモンドを選んだカップルのストーリー

実際に、ハウツーマリーの独自アンケートにてエシカルなダイヤモンド、紛争ダイヤモンドでないダイヤの指輪を選んだカップルの話をご紹介します。
結婚前、エシカルダイヤモンドを選んだ新婦Aさんと新郎のYさんは、「指輪を選ぶことが、自分たちの価値観や愛情を伝える大切な機会になった」と話します。
大学で紛争ダイヤモンドの話を学んだことがある新郎Yさんは、指輪選びの際にAさんにふとその話をしたそうです。Aさんと話しあい、婚約指輪選びでは、ダイヤモンドの調達ルートがしっかりわかるブランドと生涯付き合いたいと考えるようになりました。最近は公式サイトに使用しているダイヤモンドのルートを詳細に記載するブランドも増えているため、調べる時に困るようなことはなかったそうです。
結婚後も指輪を見るたびに、自分たちが世界や環境、人々に対して誠実な選択をしたことを誇らしく感じるといいます。
エシカルなダイヤモンドを使用しているとわかるブランドの一例
お客様のダイヤモンドがどうカッティングされたのかという情報を確認できる世界初導入のシステムです。
(公式サイトより抜粋)
原石からカットする真のカッターズブランドだからこそ実現できたシステムであり、 『「紛争ダイヤモンド」「リサイクルダイヤモンド」「リユースダイヤモンド」ではないヴァージン・ダイヤモンド』である証明となります。
(中略)自ら訪れたパキスタンやペルー、ベリーズ、そしてインドなど、自分の目で労働環境をひとつひとつ確かめ、児童労働や環境汚染がないことを確認し、当時は非常に難しいといわれていた、過程に透明性のある素材調達を実現し、エシカルジュエリー・HASUNAを作り上げていきました。
(公式サイトより抜粋)
ケイウノでは紛争鉱物ではないこと(コンフリクト・フリー)が納品書へ記載がされており、2003年に国際的に義務付けられた『原産地証明書(キンバリー・プロセス証明書)』が付いているダイヤモンドを取り扱っています。
(公式サイトより抜粋)
ロイヤル・アッシャー社のすべてのダイヤモンドは、ワールドダイヤモンドカウンシルとキンバリープロセスのガイドラインに従っている合法的な供給元からの原石をカット、研磨しています。
(公式サイトより抜粋)
その他のエシカルダイヤモンド、紛争ダイヤモンドでないダイヤモンドについてはこちらの記事が詳しいのでご確認ください。「国内外のエシカルでサステナブルなジュエリーブランド一覧【婚約指輪・結婚指輪】」
指輪選びの際にブランドで確認した方がいいこと
エシカルであり、紛争ダイヤモンドではない「ヴァージン・ダイヤモンド」を選ぶためには、ブランドで表現していることと合わせて確認したほうがいい内容があります。
例えばですが、「紛争ダイヤモンドではないダイヤモンドを仕入れています。」という表現は、一部のダイヤモンドをでも紛争ダイヤモンドではないものであればできる表現であり、全てのダイヤモンドが紛争ダイヤモンドでなくてもできる表現になります。
全てのダイヤモンドがエシカルであり、紛争ダイヤモンドではない「ヴァージン・ダイヤモンド」であるかを確認する必要があります。
確認する方法として、全てのダイヤモンドを原石から仕入れてカット・研磨しているブランドであるかということ。つまりおふたりが手にするダイヤモンドが原石からカット・研磨している何かしらの証明書が発行されているかということです。
また、紛争ダイヤモンドの定義とは異なりますが、ロシア産ダイヤモンド原石を気にされる場合は、インターネットで「ロシア産 ブランド名」で検索すると、検索したブランドでロシア産のダイヤモンドを仕入れていたのか、仕入れているのかいないのか、などがわかります。
幸せな未来を紡ぐための指輪選び
婚約指輪や結婚指輪を選ぶことは、二人の未来を象徴する重要なステップです。
紛争ダイヤモンドを避けて倫理的に調達された指輪を選ぶことは、二人の幸せな未来を築くための最初の贈り物になるでしょう。ダイヤモンドが象徴する永遠の輝きのように、これから始まる新たな人生がいつまでも幸せで満たされるよう、ぜひエシカルな指輪を選べるよう気をつけたいものですね。

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